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トリップ2
〜君のホッペはみたらし団子のかほり〜
「ピヨ、散策しよう!(`・ω・´)」

「何をみなぎってんですか。」

「私はピヨと遊びたいのだよ。」

「それなりに楽しければいいですよ。」

「じゃ、悦ばす方向で。」

「えええ遠慮します。(((´Д`;)」



逃げられたのだ。って訳で久しぶりにピヨとデートですよ。



「堪らんね。」

「俺の心臓が堪らんくらい警戒心丸出しです。」

あら酷いわ。そのわりに楽しそうだけど?ま、悦ばすのは半分冗談で。

「仕方ないじゃん。ピヨっていけない事をさせたくなる雰囲気だから。」

「変態はまっぴらゴメンですからね。」

まずは近場を散策ですよ。しかし知り合いがいないなぁ。一人くらい居てもイイじゃんか。

「これって二人きりを楽しめって事だよね。」

「自己中解釈!?やめてください!俺は…いや、俺も少しは嬉し…って何を言ってるんだ…。」

混乱してるが、私が混乱しそうだよ。何その可愛さ!襲うぞ!(`・ω・´)

「ハァハァ…。」

「……萎えました。さ、行きましょうか。」

萎えましたて!ああっ!一人にしないでぇ!

「みるく先輩は…変な人ですね。やる気にさせたり、そいだり。まさか…。」

ちょ、何がまさかなのよ。



「俺との事は…遊びだったんですか…?」



な、何だよこの展開!しかも眉を八の字にするなぁ!

「なんて、ね。驚きましたか?」

「お、驚くよっ!むしろ夢を見させてピヨとの夢を!」

「ちょーっ!何抱き着いて…ギャー何か柔らかいモノが…ッ!(/ロ゜)/」

イヒッ。パイオツだぜ☆

「そこに居るの、みるく先輩ッスか?」

おっ、リョーマ君ではないか。久しぶりだなぁ。

「よーっす!リョーマ君はカワユスのぅ。」

「俺は放置ですか。(良いのか悪いのか…。)」

「お姉さんとホテル行かないか?」

「行きません。」

間髪いれずだな。もう、可愛いんだから。

「何か…イイね。リョーマ君…色気出た?」

「舐め回すように見ないでよね。ゾクッとするから。(つω・`)」

哀れみの瞳で見るなよリョーマ君!私は正常だお!

「あ、何かみるく先輩も可愛くなりましたね。前よりボケが少な…。」

「結婚は申し込まないでね。」

「飛躍しすぎッス!!!!(-_-;)」

唐突さがウリですから。

「っていうか、何かのの字書いてますよ、あっちで。」

「俺なんか…所詮越前に負けたポケポケですよ…。」

ちょっポケポケって何!可愛いですおっ!

「ごめんピヨ!結婚しよう!」

「あ、却下で。」



皆、拒否しすぎ!泣くよ!



「ギャピィイ…ッ!」

「「人間になってください。」」

「人間否定!?くそっ、ピヨとリョマたんにロックオンだぜ!」

たーっ

逃げたー!?( ̄□ ̄;)

「ちょ、待てー!茶でも奢るからお姉さんを一人にしないでくれろー!」

「なら仕方ないですね。」

「だよね。」



うわー、何それ奢るっていう言葉には弱いのね。





「みたらし団子とお茶。」

「俺もそれで。」

うんうん、日本人だねぇ。

「私は…こし餡団子とお茶かな。」

いい感じの茶屋があったのでカフェよりも和菓子の似合う二人にはこっちかな、と。

「珍しいッスね。アンタが猿山の大将とか丸眼鏡の人を連れてないなんて。」

「景吾には拒否られたのよー。」

「ふぅん。拒否るんだ。俺なら拒否らないのに。」

「その前に旅行してさ。二人で沖縄に。」

「え、旅行?いかがわしいッスね。」

私は存在がいかがわしいのか。リョーマ君。

「したら、いちいち嫉妬してたら疲れるからって。」

「モテモテじゃん。」

「何が?皆怖がってたよ。ってピヨ…ほっぺにタレがついてる。」

ひょいぺろっ

「〜〜〜〜ッ!!!?」

あ、しまった。また変態とか言われるよ。

「アンタは!無意識に無責任ですっ!」

「ほわっつ!?何を言っておられるのかと!」

「ラブラブ…。」

「ええええ越前!?何勘違いして…!」

狼狽えすぎでしょピヨ。

「もういいです。しばらく越前と話していて下さい。」



ちょ、なげやり!いつもの冷たい言葉は?



「ちぇ、俺何かかやの外?」

「愛でてます。(´ω`)」

「やめて。」

「先輩たち、元気?」

「わりとね。」

言葉が続かないん!

「みなぎるね。」

「何が!?みるく先輩の意図がわかりません。」

「いや、だって皆元気ならからかえるじゃん?みなぎるよ。」

「くれぐれも過労死させないでください。( ̄人 ̄)」

手を合わせられても。なんだったらリョーマ君も過労死だぞ?



「あ、みたらし団子追加してもいいッスか?」



「いいよ。」

「♪」

♪マーク!何それツンデレ!

「激写っ!」

「ちょ、撮んないでよ。(〃Д〃)」

「脳内ウハウハ♪ラビリンス。」

「人語話して。」

「じゃあ、今度また何か縁があったら皆で遊ぼうね!」

「そうッスね。みるく先輩がおとなしくしてればいいんじゃないスか?」

てなわけでリョマたんとはお別れ。青学の皆とそのうち会いたいな。





「さぁ、夕食の買い物に行こうかピヨ。」

「はい?」

「ウチんちで二人きりで夕食じゃよ。」

「はは、冗談きついですね。」

口元引きつりまくり。失礼にも程があるわっ!

「何を食べたいか言わないと公開鼻フックプレイだわよっ!」

「鍋っ!」

即答すぎるだろ…。(´;ω;`)

「どんな鍋?」

「水炊きみたいな…。ポン酢とかで食べる…。」

「はいはい了解しますた!」

じゃあ買い物に、レッツゴーだぬん。野菜とお肉は必須だからね。しかも特売の時間だ。

「奪い合いでも頑張るぞ!」

「奪い合…っうわ、何だ…ッこの人だかりは…!」



あ〜れ〜って具合で人ごみに流されるピヨだった。テニスが強いだけじゃダメよ!



「大丈夫?」

「女の人にもみくちゃにされて公開鼻フックプレイより恥ずかしかったです…。」

うわ、トラウマってるよ。顔が青い。

「あの子たち、カップルかしら。可愛いわね。」

なんて会話が聞こえてきた。ピヨはスーパーの外まで全力疾走でした。顔から湯気出てたし。

「赤くなったり青くなったり忙しいわねぇ。」

「アンタのせいですよ…。ほら、もう一つ持ちますから貸してください。」

さりげない気遣いに息づかいが荒くなりそうだよ。





「作ってるから適当にゴロゴロしててねー。後で手伝いに呼ぶから。」

「はいはい。」

いやー、ピヨは可愛いよねぇ。もう襲いたいくらい。

「…………。」



しかし、この時私は気づかなかった。ピヨの瞳が私に向けられている事に。

ピヨの逆襲劇が、今始まる!



◆続く◆


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無意識に無責任wそれからリョーマとの話は続かないのがアレですよね。
次は日吉の逆襲です。まあ、どうなるかは目に見えてますけどねwwww
はたして次回はどんな事になるのでしょうか…お楽しみに!
write.2009/05/17

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