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トリップ
四十二話
「ん?コレ渡しに来たんや。」

え、何この箱。

「跡部おすすめの店のケーキや。」

「何でケーキ?」

「元気なかったやろ?」



またかー!君ら鋭すぎだからー!



「さーあ、俺の胸で泣いてくれやー!」

「ギャーいやー!来ないで危険なエロスメンー!(T□T;)」

「…拒絶すんなや…。」

シリアスな声にー!?しかも何抱き締めちゃってんのー!

「…みるく。」



チュ



みっ耳ィ!私の耳が忍足の唇に触れて!



「強がるのも…大概にしとき。」





「…ッ!ん…ぅ、ひっく…もう、侑士のばかぁ…涙、止まらなくなっちゃったじゃん…。」





「泣けばエエねん。な?」

畜生、べらぼーに格好良いじゃんか。もうホントにバカバカバカ!











「落ち着いたか?」

「ん。ごめん変なトコ見せて。」

「別に変やあらへんやん。むしろ、可愛くて襲ってしまいたいわ。」

どさ

「ちょ!また危険なエロスメンですか!」

「男は狼なんやで?」



「…だからって……って、うーん…。」



ちょっと待てよ。





「やっぱシようか。」

「おー、せやな、シようか…ってェエエー!?どういう風のふきまわしやー!」

「どういうって、いい思い出作り?」

「……はぁ、萎えるわ…みるく…ホンマにどうしたん…?」

だってさー、だってさー、折角こっちの世界に居るんだよ?なんかしておいた方が得でしょ?







「…どっか行ったり、せぇへんよな?」

す、スルドイ。ってか押し倒されてるこの状況でシリアスチックにそう言われても。



何か、ボーナスCG生体験って感じで。あ、やばい!ヤツが来る!

ボン!

「!?!?はははは、はなはなはな、鼻血ッ!!!!」

「あひゃ、ごめん。侑士のドアップに耐えられなかった☆」

「もぉ、折角格好良くキメてたんに!」

私だってこの雰囲気にちょっと酔ってたんだけどね。

「しゃあない。ケーキ食おか。」

「ウイス!」









ん〜ッ美味しいィ〜!

「みるく、めっちゃ幸せそうな顔やな。」

「…ぁあ、もう私…昇天しそぉ…はぁ…。」

「吐息がエロいわ。」

「!?おみゃーさんに言われたくなかーッ!!!!(`A´)=3」

エロエロ吐息魔神が!

「どわ!クリーム飛ばすなや!ってか顔にクリーム付いてんで?古典的やなぁ。」

いやん、まさに萌えシチュ!と、いう事は?



「舐めとっても、エエ?」



キター!古典的エロ萌えゼリフー!

「言われんくてもするケドな。」

ぺろ





「…萌え死に度★★★★★」





「………なんやねん萌え死に度て。」

「うん、それは置いといて。侑士は食べないの?」

「そうやなぁ、甘いモンはあんま得意やないんや。」

ああ、甘いものなら今川焼きならOKってCDで言ってたっけ?

「でもみるくが食べさせてくれるんなら…。」

「はい、あ〜んvv」

「(キャー!ホンマにやりおったー!)あ、あ〜ん。」

ぱくっ

「キャ、侑士と間接キッス☆」

「…黙りや。」

わ、照れた!珍しいぞ?こんな古典的な事で照れるなんて。







「ね、侑士…私が居なくなったとしても、覚えててくれる?」

「……な、なんや…みるく…引っ越しでもするん…?」

「…んーん、言ってみただけ…。」

「忘れるわけ無いやろ?こんな風に俺らに接する女子おらへんし、一生懸命マネージャーの仕事してくれたやん。」

な、なんかまともな事言ってるよ。

「どれだけみるくに助けられたかわからへんの?」

「…そか…そんな風に思ってくれてたんだね…ありがと。」

「暗い顔はみるくに似合わへんよ!ほら、俺にセクハラでもしてみぃ?」

な、何それ!自らセクハラOK宣言って!





「てぃ!…首筋がぶり!」

「ッあ、ぅ…ななななな…何すんねん…ッ!」

ボンッ☆

「ってうわ!侑士が鼻血!?」

「あかんよソレは!キスマークと同じような行動を…!!」

スゲェ取り乱しようだなこりゃ。



「ふふ、あはは!やっぱりこうじゃなくちゃね。」

「なんやねんもー!心配して損したわ!えい、擽ったる!」

「キャー!脇腹はいやー!」

それこそセクハラだー!

「侑士!★◇▲擽ってもいい?」





「…えーと、そろそろ赤ずきんちゃんの腹に狼が入る時間やし、帰るわ。」





ナニソレー!(;´Д`)

「はは、もう遅いしな。泊まっていきたいんは山々なんやけど、帰るな?」

「え?あ、ホントだ!」

「ほなな、あ、コレ…プレゼントな。」

ん?何コレ何コレ!

「名付けて、侑士君人形や!」



「いやーん、可愛いぃいー!!!!ちゅーッvv」



(あ、人形やなくて俺にちゅーしてや!)

フェルト生地のSDキャラ人形メチャ可愛いぃいー!

「侑士ありがと!大切にするね!」

「あ、ああ。ほな、またな。」













「何ソレ、何ソレー!」

うわぉジロちゃん。この侑士君人形が気になるのかな?

「侑士の手作りだって。スゴいよねー。」

「へー、スゴいねー!」

何だそのスマイル!何企んでんの?

「お礼にね、みるく人形プレゼントしようと思って昨日作ってたんだー。」







その日は皆からこの侑士人形について指摘された。

たぶん明日辺りは皆から自作の人形が送られてくるであろうから、皆分のみるく人形を作っておいた。







「そして案の定ですか皆ー!えーいみるく人形持ってけドロボー!」





ってか私のカバンには皆分のSD人形が付けられてマス。面白いから自分のも付けて。

しかも樺地超上手いー!さすが得意な科目は家庭科だ!





「ありがと皆!大好き!」

「「「「俺もだー!」」」」

ギャ、皆で一斉に言うと声野太いって!(;´`)













「フェブチンッ!」

「…男らしくていらっしゃいますね、みるくさん。」

「チョタ、敬語が変ですのことよ?」

「いや、フェブチンッて…面白くて…へくちんッ!」

…………長太郎さーん!可愛くていらっしゃりますのことよー!(〃´∨`〃)



「寒いね。」

「秋とかってすぐに過ぎちゃいますもんね。もうすぐ12月ですし、ね。」

って早ー!え、何時の間にそんな時間たってるのさ!

「いかんいかん、私浮かれ過ぎてて大切な時間ボーっと過ごしちゃったよ!」

「大切な時間、ですか?」

「え、うん。私には時間が無いの?」

「いや、疑問系で言われても。」



ボケてなんぼじゃ!



「冬休みとか、予定立てたんですか?」

「ん、皆で旅行とか行けたらなって思ってる。」

上目遣いで言ってみたり。

「(うぐッ!)そ、それ跡部さんに言えばきっと調整してもらえますよ。」

「そっか!」

「ちなみに皆って?」



「景吾、侑士、がっ君、しっしー、ジロちゃん、チョタ、ピヨ、樺地…あ、萩ちゃんも!…それから監督もかな?…フフ…。」



お姉様ご無沙汰だし。

「早速跡部さんに電話ですね。(監督もかYO!!!!)」

おっす!楽しい旅行期待してるぜ景吾さーん!



◆続く◆


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はいはい、展開が目まぐるしい感じです。忍足サンは美味しい思いを自分で回避しちゃいました。(笑)
えー、もう冬休みの展開です。…くしゃみについて、私は長太郎は可愛くやると思います。と一人で思ってるのですが。(笑)
さて、ヒロインは旅行を計画しました。どんな冬休みになることやら。イヒヒヒヒ…!
write.2006/07/08

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あきゅろす。
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