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トリップ
三十六話
ああぁ、なんてしなやかな身体ッ!美しい泳ぎのフォーム。堪りまへんなぐへへ…。

「ファーッハッハッハッハ!俺様の美体に酔いな。」

「キャー!跡部様ーッ!」

「ステキー!」

「メチャクチャにしてぇ〜!!」



「ふん、当たり前だ。みるくも…って鼻血ィ〜ッ!!!!」



あらイヤン。静かに暴発☆

「さて次は…。」

む、私の番か。嫌だなー、こういう時ってハプニングが起きるんだよね。





「位置に着いて、よーい…。」

ピッ

あー、あー、うん。何だかふくらはぎに異変が生じてきたぞ?

ピキン



(足つったーッ!!)

痛い痛い!ってか水面が遠くなってるよ!エライコッチャ}ヽ(゜д゜;)ノ

ぁあ、私ココで新たな伝説を残して去っていく運命なのね。









ザワザワ



うん?騒がしいなぁ。頭痛いし。



ぱちっ

「……………………………。」



跡部様の顔が!いや、唇が私の口に!?(゚v゚;)

「ッぉえ、ゲボルボ〜…ッ。」

「!?気が付いたみたいだぞ!」



「ウゲロロロー…ゲホッ…な゛んで景吾が人工呼吸を゛ッ!?」

「(水の吐き方おかしいだろ!)お前、おとなしくしてろ。」

おとなしくなんか出来るわけないでっしゃろ!

「おとなしくしねぇと無理矢理人工呼吸すんぞ。」

「…ひゃい。」

「先生、コイツ保健室に連れていきますね。」

逆らえないから。そんな魅惑的な事言われたら。











「ったく、何でこんな時に限って保健医がいねぇんだよ。世の中うまく出来すぎだ。」

いや、ごもっともだね。

「…まず着替えねぇとな。大丈夫か?」

「うん。」

ギシッ

「…それとも、俺が脱がしてやろうか?」



うっはぁああー!耳元低音ボイス全開ィイ!!エロス度1000割り増しィ!!!!←?

「ん、脱がせて…。」

とか言っちゃったりしてぇ。



「………………………。」



ポンッ

「へ?」

ちょっと見ました腐女友の皆様!真顔で赤面しましたよ!



「ちょ、ちょ、ちょっと景吾のお母はん!景吾にお赤飯炊いてぇええッ!!!!」

宴じゃ宴!

「やめろ!何がお赤飯だッ!しかもサラリと脱がせてなんて言うなぁッ!!!!(〃□〃;)」

「そっちこそ腐女子のハァトを鷲掴みにしてどういうつもりなのよさッ!うっかりとき●きメモリアルGSだよッ!!!!」

ハァハァ



「(GS?)着替え、取ってくる。待ってろよ。」

「パンツ被らないでね。」

「…俺はパンツ仮面だうはははは〜…。」



パタン



うん。さっきの赤面顔、激写しておきたかったよ。それにしても、足つるなんて失態だよ。

今日は足、痛いままだなこりゃ。

「って言うか跡部様…キャラ崩壊も近いねあれは。」









がちゃ

「被ってないじゃん。」

「真に受けるなコナチクソ。」

何語!?( ̄◇ ̄;)



シャー…

「何しとんのさ。」

「カーテン閉めてんだよ!早くそっちで着替えやがれ。」

あらま以外と紳士ナリ。



「♪てんてけてんてんて、て、てん『はぁん、アンタも好きねぇ。ちょっとだ…』」

「余計なマネはするな。」

アイタタ、つっこまれちゃったよ。





「パパー、着替え終わったよー?」

シャッ

「誰がパパだ。」

ぐらり

「おぉっと地球が凄い速さで自転を…!」

「違ぇだろ。立ち眩みだ。お前は溺れたんだからな、昼まで安静にしてろよ?」

何よ、やっぱりパパじゃん。そんなに優しくしてさ。



「髪、まだ濡れてるな。」

跡部景吾のお口から『濡れてる』なんて言葉が出ると卑猥以外のなんでもないわボケーッ!

「ちょっと待ってろ。」







で、ドライヤーが登場ですか。さすが跡部様ですな。

「プールの後って髪ゴワゴワになるよな。あぁああ、トリートメントしてやりてぇ!」

ちょっと、跡部様暴走してますわよ。

「景吾、病み上がりなのに着替えもしないで長い時間こんな事してて平気なの?」

「あ?気にすんな。俺が勝手にやってる事なんだからよ。」

う、何か雰囲気がやばい。イベントシーン向きだよ。



「あ、そうだそうだ。午後生徒会の集まりがあるんだって。さっきがっ君達から聞いてさ。」

「そうか。わかった。よし、乾いたな。いいか、昼まで寝てろよ?」

ぽふぽふ

「ん。ありがと。」

「じゃ、戻るからな。」

パタン

「やべぇですよ。心臓バクバクカーニバルだよ。」

ああもう、混乱だっちゃ。寝よ寝よ。











あれ?重い?

「ん?」

「ZZZ〜…。」

ジロちゃん!?何で添い寝しているのことですか!?

「柔らかい〜…。」

「くっ、顔をすり寄せるなんて…セクハラだわよ!こっちだって…!!」



行くぜ鬼の角ぉおお!!

「フンガッ!!!!」

「きゃぁああ、俺のビーチクがぁああッ!!憐れにも潰れかけているC〜!!」

どうだ私の正確な命中力は!

「ああ!もうびっくりした。目ぇさめちゃったC〜。」

「こっちがびっくりだよ。今何時?」

「んー?もうすぐお昼だよ。」

うわ、ホントに寝ちゃってたんだ私。



「跡部にみるくが溺れて保健室で寝てるって聞いたからさ。気持ち良さそうに寝てたから添い寝しちゃった☆」

「しちゃった☆じゃないわよ馬鹿ァ!アタイの純情返してッ!!」

「な、なんもしてないC〜!!」





さて、体力と気力も回復したし。

「ジロちゃん、もうすぐ関東大会なんだね。」

「え?うん!どんなヤツと対戦できるか楽しみ!」

「だね!私も出来る限りのサポートするから、一緒に頑張ろうね!」

結果はどうあれ、私は皆の努力、無駄にしたくないから。

たとえ負けてしまう運命でも、そこで終わりたくない。

「後、夏休みは皆でイイ思い出、作ろうね?」

「跡部んちの別荘とかでお泊りしたいC!」



「だよね!肝試しとか、雑魚寝とか夜這いとか!」

「…屋根裏で寝なよ。」

ってな訳でジロちゃんとのドキドキ☆保健室添い寝物語は幕を閉じた。











「みるく〜身体平気か?変なトコとかあらへん?」

「気を付けて下さいよ?みるくさん一人の身体じゃないんですから。」

わらわら

「へ、平気だから。」

べたべた

「それよりべたべたしないでくれろぃ!鬼の角攻撃するよ!」

「皆心配してんだよ。ってか身体の方はマジで大丈夫なのか?」

おかげ様でピンピンしておりますよ。

「うん。皆心配かけてゴメンね。さ、関東大会に向けて強化トレーニングよ!」

原作の点よりも、一ポイントでも多くとれるように!尽くしちゃいますよ!



◆続く◆


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えー、プールと言ったら溺れて人工呼吸でしょう。(笑)譲れませんよ、コレは。
それにしても跡部様おかしい…。変人に変わってしまったよ…。
ジロちゃんは何かを潰されて…。(笑)さあ、やっと関東大会青学戦に進みます。(いきなりだな。)
write.2006/03/24

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あきゅろす。
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