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リク2
インプット(四天×日)春香さん
「おはようさん。なぁ、侑士いるか?」

な、何で目の前に忍足先輩のイトコの学校の奴等がいるんだ。しかも、平然と入ってきて。

「何の用ですか?」

「聞いてへんの?全国でこっちきたついでに、練習試合するんやで?うちら。」

「初耳です。待っててください。まずは監督に…。」

「監督はエエから、侑士んとこに案内してや。」



この時、気づくべきだった。何故、最初に監督に会いにいかなかったのかと。俺は誘導されていた。

その事にまったく、気づかなかった自分が憎い。



「忍足先輩、いますか?」

部室には居なかった。だったら、よく行く場所を。

「サロンかな…。」

よく読書目的でサロンにいるらしい。だが、そこに先輩の姿はなかった。

「委員会の仕事か…?」



特別教室を回る。とある教室を覗き込むと、忍足先輩発見。

「失礼します。忍足先輩、何か四天宝寺の人が来てますよ。」

「……っ…日吉、すまん…。」

え?と思ったら後ろから拘束された。一体何だと言うんだ。

「ヒヨコちゃん捕獲完了やな。」

「白石ドエスやな。実は、侑士に日吉捕獲計画に加わってもろてん。」

「謙也がイトコ君の弱味握って、な。」



つまり何か。忍足先輩の弱味を握ったイトコが先輩脅して俺を捕獲するのに無理矢理協力させたってことか。



「意味分かりませんけど。何で俺なんですか。」

「いやー、俺ツンデレ大好物…げほんっ、大好きやねん。」

「は?」

「全国で見かけて以来…気になってなぁ。こんな時くらいしかチャンスないやん?」

「何のチャンスですか!は、離してくださいっ!」

「まずはコレ舐めてな。」

「ん、く!」



この展開は非常にまずい。怪しげな薬を舐めさせられてしまった。このままでは色々なモノが奪われかねない。



「俺らはヒヨコちゃんの弱点わからへんから、イトコ君に頼もうや。」

「な、にを…。」

「俺らは観察してるわ。」

「視姦っちゅーの?」

意味が分からない上に、思考回路が理解不能だ。

「な、んで…イトコ以外の人まで…ここにいるん、ですか…。」

「見たいやん。大勢に見られながら乱れるヒヨコちゃんを。」

「……っ悪趣味…!」

異常だとしか思えない。どうして男が乱れる姿を男が見たいと言うのだろうか。しかもこんな大勢。





「さぁ侑士、いじめちゃってやー。」

「俺にこれ以上悪者になれっちゅーんか。」

「もともと、悪者で変態やんか。それに、アレ、忘れたわけやないやろ?」

「っ!」

「バラされたくなかったら、な?」

あの忍足先輩が、困っている。

「侑士、口開けぇ?」

「んむっ!」

そして、たぶん俺と同じ薬を舐めさせられてしまったようだ。



「…っ……熱…。」

「効きはじめたみたいやな。ヒヨコちゃん…顔がエロくなってきたわ。」

「…絶対…っ屈しない、ですから…!」

「いつまで…もつんやろか。」



笑われている。

熱い。

触って欲しい。

絶対に負けない。

頭がおかしくなりそうだ。



「…はぁ、あ…んっ…はっ…。」

「耐えてる顔も…たまらんわぁ。さすがや。」

まさか、喜ばせているのだろうか。

「……あ、はぁっ…ん…。」

「侑士もつらそうやな。身体震えてるやんか。」

「俺は…っ嫌やからな…日吉いじめ、なんか…。」

つらそうな顔でイトコを睨み付ける忍足先輩。身体を押さえて耐えている。

「忍足…先輩、はぁんっ…ぁ…。」

「…っ、トイレ行ってくるわ…。」

「誰が行かすかっちゅーの。」

「ここでヌけばエエやんなぁ。」

入り口は封じられ、ここでしろと強要され。

「…んぁっ、あ…もぉアカン…ん、は!」

「ははは、侑士可愛ぇよ?」

「後で、覚えてろや…っは、ん…ぁ、ん…っふ…。」



こんな状態で目の前で快感を貪るなんて、蛇の生殺しだ。俺だって刺激が欲しいのに。



「……は、ぁん…っ…。」

「ん?ヒヨコちゃんも、なんかやってるで?」

「…先輩の、ばかぁ…我慢してたのに、はぁんっ…。」

抑えられなかった。身体が勝手に高ぶって、自ら快感を貪る。

「…あっぁ、ん…やだぁあ…。」

「エエ眺めやなー。」

「見ちゃ、やぁ…んっ…お願い…ッ!」

「まさか、自分からするなんてなぁ。最高や。」

恥ずかしいし、こんな状態なんか見せたくないのに。

「ほら日吉君、これ、何だかわかるか?」

目の前に出されたのは二種類の玩具。ローターとバイブ。

「どっちが欲しいか言うてみ?」

快楽を欲する今の俺には、玩具が物凄く魅力的に見える。

「……ば、いぶ…。」

「ん、エエ子ぉや。」



「…はぁあ、あ…っん…あっ!」

「ひゃー、いやらしかー。」

「玩具飲み込んでってるわね、ユウ君。」

「元からエロいんやな。」

こんな、恥ずかしい格好を、他校のやつらに晒してるのに。

「きっと氷帝の先輩らに好きなように扱われてたんとちゃいますか?」

「財前、口を慎みなさい。」

見られてると思うだけで、興奮して。



「…誰、か…っ触って…下さい…。」

「日吉君が素直になったら、侑士のイトコとして触ったるよ?」

「な、に…?」

「素直な気持ち、聞かせてや?」

一体、何を言わせたいのか。俺に何を望んでいるのか。

「こーいうの、好きなん?」

「…ぁ、あぅ…えっちな、事…ん、ふ…好き…。」

「見られて興奮しとる?」

「…こーふん、するぅっ…ぁあ!やぁ、んっ…俺、見られて…こーふん、してるぅっ!」

思考回路すら、薬に侵されてしまったのだろうか。恥ずかしいセリフが、するすると出てくる。

「よーし、ほなスイッチ入れたるわ。」

「…ひぁ、ぁああッ…ん、ぁ、あ…ッ!」

「痙攣しとるみたいやわ。」

「…なん、で…触ってくれるって…はぅ、んっ…!」



言わせといて酷い仕打ちだ。さっきのセリフなんか、俺のプライドをかなぐり捨てたって口にしないであろうセリフなのに。



「侑士が触ってくれるらしいで?」

「え?ぅわ、ぁんっ!」

「…すまん、今…っ終わらせたるから…。」

「忍足先輩…っあぁ、は…ッ!」

先輩だってつらいはずなのに。

「やぁあああんッ!!!!」







「やー、いいもん見せてもらったわー。」

「先輩、イトコ殺しても構いませんか?」

「今なら、許可するで…。」

やっと薬が抜けた俺たち。しかし、身体がだるくて動けないでいる。と言うか、部活はすでに始まっているはずだ。

今頃、部長が躍起になって探しているに違いない。



「ほほう、何してやがる四天宝寺。うちの部員に手ぇ出してんじゃねぇよ。」



「すまんなぁ。うちの謙也は変態やから。」

「テメェで押さえやがれ白石。」

「あかん、俺も変態やから。」

「開き直るな!ったく…忍足と日吉は保健室な?四天はコートに集合。」

静かに現れた部長は青筋をたてながら四天宝寺の面々を連れていった。

急な事に俺と忍足先輩は口を開けてポカーン。



「ほな、保健室行こか…。」

「…ですね。」



何が何だかよく分からない出来事だった。

が、インプットされた事はある。四天宝寺は危険人物が多いということが。



END


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キリ番「220022」春香さんリクエスト。四天×日吉&+αで観察道具薬…というリクエストでした。
ヒヨコちゃんと言ってるのは白石です。四天が鬼畜な感じですね。珍しく、謙也も鬼畜w
視覚的には侑士×日吉ですが、攻めてるのは四天ですね。っていうか、四天変態すぎる…。
なにかありましたら、返品どうぞでございます…。

リクエストありがとう御座いました。
こんなものですが、感想頂けると嬉しいですv
write.2008/08/11

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あきゅろす。
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