リク1 アンラッキー☆モンブラン(山吹)朋美さん 「モンブラン作ろう!」 「ななな、何ですかいきなり。亜久津先輩の好物作ってアピールするつもりですか?」 あら、太一くんたらヤキモチでしゅか? 「違うよぉ!山吹を一致団結させるには、心温まる家庭科が必要なのよ!」 「山吹の男テニは団結してないですか?」 「そうじゃなくて、単にあっくんをからかいたいだけだったりして。」 「みるくさんの考えてる事はいまいちよくわからないです…。」 太一くんに呆れられてしまいました。 しかし、私はあっくんの優しさを皆にわかってほしいんだよね。ま、からかいたいのも本心だけどね。 「そうと決まれば早速メンバー集めね!」 「あ、はい。わかりましたです。」 「ありがと太一くん!あ、来なかったらみるくからのひっどーい制裁が待ってるからvvって付け加えておいてね!頼んだぞよー!」 さてさて、部員を脅しにかかったとこで、私は当の本人を調達…じゃなかった、確保しなきゃね。 「あっくーん!屋上でサボりですかー?一緒に寝ちゃうぞな?」 「!?うおぁ!…またお前か…。いい加減俺に構うのやめろ。」 「いやぁよぉ!私、あっくんの頭を毎日触らないとヨダレが垂れちゃう病気なの。」 「…えんがちょ。」 うわ、何だか素敵な言葉を使ったぞ?あっくんが。 「だーかーら!あっくんが来ないと始まらないんだってば!」 私の華麗なる計画が!吹っ飛んじゃう! 「どういう意味だ。」 「だから、皆で山吹特製モンブランを作るの!モンブラン専門家のあっくんが居ないと話にならないの!」 栗にまでこだわったり、甘さにまでもこだわるんだし。 「来てくれないと私、あっくんの頭ぐしゃぐしゃにしちゃうから!」 「うおぁ!やめろ!この頭、セットするのに三時間かかるんだぞ馬鹿!!」 朝から来ないのはそのせいか! 「来て…くれないの?」 うるうる、チワワの真似。どうする、ア●フル〜♪なんちて。 「…〜ッ今回だけだからな!」 およ、成功しちゃったし。 「買い出し買い出しぃー。ねえ、室町くんどうしようかー。」 「モンブラン作りなんてしたことないですよ。」 あや、確かに一般的にはやらない気が。 「まあいいや、適当に買おうか。」 「…はぁ、みるくさんと買い出しにこれたのはいいけど、運がいいんだか悪いんだか。」 というわけで、モンブランに使いそうな材料を買ってきました。 「あ、キヨスミー!どてっ腹に穴あけてやるぞー?」 「何で!?…俺射殺されちゃうの?」 「あ、違った。どう?調理場所見つかった?」 「全然違うじゃん!…まあ、借りられたけど。俺のラッキーでね!」 にっこり笑って裏ピースなキヨスミ。いやぁ、可愛すぎる。 「キヨスミのラッキーにはいつも助けられてマス☆」 「んで、場所は調理室借りられたからそこで決まりねー?」 「よーし、材料と場所確保できたから後はメンバーね!」 私とキヨスミ、あっくん、太一くん、室町くんが参加してるんだよね。 「太一くんちゃんと集められたかなー?」 「様子見に行ってみようか!」 太一くんスパイ。どうかにゃ? 「新渡米先輩!喜多先輩!都合つきませんですか?」 やってるねー。 「モンブラン作りは楽しそうだけど〜…亜久津がくるとなるとね〜。」 「殴られたりしないか心配ですよね〜…。」 うわー、あっくん嫌われ者じゃんかー。確かにすぐ人殴っちゃったりするけどさー。 「そんな事言わないで参加してちょー!」 「あ、みるくさん!二人とも何かダメっぽそうですぅ。」 「え?みるくが主催者?」 「そ、それだったら参加してもいいかなー、なんて…。」 「いやーん、おだてても何も出ないわよぅ!」 ((ただ単に自分の身がかわいいだけだったりして。)) 「後は部長達だけですー!」 「よーし!突撃ッ☆」 「地味's踊りでそいやさ〜のそいやさ〜♪」 「だだだ、ダメですみるくさん!!失礼です!」 何だよぅ、折角気分乗ってきたのにぃ。 「ああ、その話なら聞いたよ。OKだよな、東方?」 「ああ。特に予定もないしな。」 「……何か地味な答え方だよね。」 「「悪かったな!」」 さて、メンバーも皆そろったことだし! 「皆のエプロンは、僭越ながら私が選ばさせていただきました。」 うふふ、こんな催し物の時には! 「ダダダダーン!何ですかコレは〜!!フリフリですぅ〜!!」 「あっは!いわゆるメイドさんエプロンですわよ!」 もちあたぼうよ!だってこんな機会、滅多にないですもん! 「あの、皆コレなの?」 「イエスザッツライト☆」 ガチャ 「あ、亜久津。」 「あ、栗調達ご苦労さま!さ、コレ着て!」 ぴらっ 「は?」 「あっくぅん、お・ね・が・い!」 私のキモさ炸裂☆ ヒュッ ゴツッ 「痛ッ!イヤー何コレ!!イガグリ!?」 マジ痛いって!( ̄□ ̄;) 「テメェはイガグリのエプロンでも着てろ!!」 「うわー!亜久津!こっちまで飛ばさないで〜!!」 「イガグリのエプロンなんてイヤー!!」 がしょん☆ 「あ、生クリームの入ったボウルが。」 新渡米くんの頭に。 「…生クリームのミント添え〜みたいな?頭が気持ち悪ぅい…。」 「わー!新渡米先輩、頭あらいに行きましょう!」 あーあ、二人抜けちゃった。ていうか生クリームのミント添えって!(笑) 「亜久津先輩!早速準備に取り掛かるです!」 「あ゛?太一、お前…違和感なくて恐いぞ。」 「え?僕、いいお嫁さんになれるですか!?」 「…誰がそんな事言ったよ。」 あ、太一くんたら自分のペースだわね。あっくんが押されている。 「亜久津、モンブランが好物なんて可愛いねぇ!」 「千石、テメェは死にてぇのか。」 「照れない照れない!」 「ブッ殺す!」 「はふぅ…ようやく完成した〜!」 ま、ソレもコレもいつの間にか地味'sが静かに準備しててくれたからなんだけどね。…失礼だけどホントに地味すぎ。(--;) 「あ、あっくんほっぺに粉ついてるし。」 「あ?テメェこそ口の横にクリームついてんじゃねぇか。摘み食いしただろ。」 「にゃ、にゃ〜んのことかにゃ〜?」 「バリキモ。」 な、何語〜!!(笑) ガチャ 「皆ー!コレあげるー。」 「新渡米くん!何コレ、ミント?」 「当たりー。」 「だだだ、ダメじゃん新渡米くん!自分の頭は大切にしなきゃ!」 自慢の頭の上の葉っぱが! 「違うってば〜!!園芸部に貰ったの。」 「何だぁ、ビックリしたぁ。じゃ、盛り付けるよー!」 楽しい楽しい一致団結調理〜♪ 「馬鹿かテメェ!!!!ミントもっさり盛ってどうすんだよ!ミントしか見えねぇだろコレ!!」 「見るからに苦そうですぅ〜…。」 あは、間違えちゃった。 「ったくしょうがねぇなぁ、テメェは。」 「ごめんちゃい!」 「壇くん、何だかんだ言ってても亜久津、楽しそうだよねぇ。」 「はいです。よかったです!さすがみるくさんパワーですね。」 よし!ホントに完成ー! 「早速食べましょうかね!」 「待て、先に道具を片付けてからだ。」 あっくんたら何だか主婦みたい。とか言ったら怒られちゃうだろうなぁ。 「いただきまーす!」 「おっおいしいですー!」 「んー!至福の時だねぇ。」 「あっくんはどう思う?美味しくできてる?」 「フン、まあまあだな。」 そんな嬉しそうな顔で言われても説得力ないぞー? 「うん、そっか!よかった!」 そんなこんなで楽しく美味しく終わった山吹一致団結作戦、あっくんからかい大会は幕を閉じたのだった。 しかし、次の日私たちは謎の腹痛に悩まされたのだった。 「…もう二度と参加しねぇ!!」 END -------------------------------------------------------------------------------- 「19000」朋美さんのリクエスト。『山吹のギャグ』というリクでした。 山吹一致団結!という名目で亜久津をからかいにでるヒロイン。(笑)皆、楽しんで作っていた(?)ようです。 気を許してしまった亜久津の悲劇☆…ごめんなさい、滅茶苦茶なお話しで…。(--;) リクエストありがとうございました。 こんなものですが、感想頂けると嬉しいですv write.2005/12/06 [*前へ][次へ#] [戻る] |