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BL1
このキスで目を…。(忍跡)
なぁ、白雪姫はキスすると生き返るんやったっけ?俺が今跡部にキスしたら、起きてまうやろか?



「なぁ跡部、部誌書き終わったんやったら帰るで?」

ゆさゆさと揺すってみても眉をよせるだけで。

「……ん…んー…。」

「…こらあかんな。」

日頃、テニス部部長をつとめ、学校単位では生徒会長も。疲れてしまうのは当たり前のことで。

跡部を部室のソファーに寝かせ、机の上を片付け、部誌を監督のもとへ届ける。







「…まだ起きんの?…早よ起きんとイタズラしてまうよ?」

跡部の前髪を弄ぶ。それでもまだ夢の中にいるお姫様は微かに身じろぐだけで。

半開きになっている唇に触れるだけのキスをする。

「…ん…したりぃ…や…。」

名前を呼ばれて顔を上げると、起きてはいないものの息が荒くて。眉が八の字になり口から艶っぽい声がもれる。

「…ん、ダメ…。」

どんな夢を見ているのだろうか。そんな跡部の様子にイタズラ心が大きくなる。

「…誘ったのは、跡部やからな…。」





手で顎を少し上げて親指で唇をなぞる。

「…ん、ぅ…ッ…。」

「可愛ぇな…。」

反応を見ているうちにもっと乱れた姿を見たいと思ってしまう。

自然とネクタイに手がのび、衣擦れの音を響かせながら抜き取る。もちろんワイシャツも開けて。

「………ん…?」

眠たそうな声に一瞬起きたのかと思ったが、外気に触れたために身をよじっただけだった。

「…無防備もいいとこやで…。」

首筋に顔を埋め、ちゅ、という音を立てて赤い花びらを散らす。

「…ぁ…ぁん…んっ…。」

寝ていて羞恥心がないからか素直に声を出す。気持ち良さそうな喘ぎ声が理性を崩していく。

「…はぁ…あ…ぅん…。」

キスする唇を少しずつ下にさげ、さっきからの刺激でプツリと尖った胸の突起に辿り着く。

「…寝てんのに、な。…やらしい身体や。」

かすめる程度に舌を這わすと、さらに硬度を増し痛いくらいに尖っていく。

「…ぁあっ…やん、ン…ァ…。」

「…これでもまだ目ぇ覚めんの…?」

今度はきつく吸い上げる。

「…あ、あッ…ぁあん…ッ!!」





後を引くような声にはっとしてズボンを見れば染みができていた。

「…もしかしてイッてもうたかな。」

「…あ、はぁ…は、忍足…?」

「…やっとお目覚めかいな…。」

跡部の顔を見たら何が起きているのかわからないという顔をしていた。

「…や、ズボン気持ち悪い…。何してんだよ。」

「跡部起こしたっただけやで。」

にやりと笑ってそういうと嫌そうな顔をして俯いてしまった。

「………………ッ。」

「ごめんな。でも、跡部が悪いんやで?名前なんか呼ぶから…。」

「ッそれは夢で…。」

「…夢で…どうしたんや?」

問いただすと真っ赤になってしまった。

「そ、れは…お前が…。」





「…こういうことされてたんやない…?」





ズボンのジッパーを開け、下着に手を入れ軽く握ってやる。

「…ぁ、あっ…んなこと…されてな…ッ。」

先程まで寝ていたからか身体に力が入らないらしく、簡単に落ちる。

「…は、またズボン汚れ…る…ッ!」

「なら、どうしてほしいん?」

「……脱がせ…よ…。」

素直にそんなことを言う跡部。あまりに珍しい行動に動きを止める。

「…あっ、やるなら早くしろ…ばか…。」

「…了解…。」



ズボンを脱がし、下着も取り払う。再びソファーに押し倒し足を開かせる。

「…や、じろじろ見るな…ぁあッ!!」

狼狽えた跡部のモノを口にふくむ。

「…あ、ぁあんッ…は、気持ちい…ァ…。」

「今日はえらい素直なんやね。ご褒美やらんとな。」

「…あ、ああっ…あぁあんッ!!」

先端に舌を入れ、強く吸い上げる。



「ダメ…も、ぁ…いぁああんッ!!」



口に白濁を放ち、それを飲み込む俺。

「…あ…ぁん…はぁ…は。」

「…ん、ん。」

次に後ろに飲み残したモノを舌とともに入れる。

「…あー…っん…ふ、ぅ…。」

「何や、ほぐさんでもトロトロやん。」

「…ば、か…喋…んな…ァん!!」

喋るときの振動がイイらしく、腰が揺れる。それを追って跡部のイイ所を攻める。

「…ァ…早、くぅ…ッ…。」

「焦ってもエエことないで?」

今度は指で。中指を入れて軽く抜き差し。

「…あ、あん…ふぅ…んん…。」

慣れてきたら指を増やす。二本、三本、増えるたびに跡部の声は大きくなる。

「…はぁ、あ…ンッ…も、いい…ッから中…。」

「…ん?中がどうしたん…?」



「…忍足が…欲しい…ぁん…。」



熱っぽい声と潤んだ瞳。俺の理性を崩壊させるには十分な破壊力だ。

「…やったら後ろ向いて…四つんばいになり…?」

「………………………ん。」

「ホンマに今日は素直やな。うんと気持ちよくさせたるから覚悟しぃや?」

ちゅ、と蕾にキスしてやるとひくりと収縮する。

「やぁらしいなぁ。物欲しそうにヒクヒクしてんで?」

「…あ、ン…言うな…早く…ッ。」

ねだる跡部に煽られて、早急にねじ込む。

「…はぁあああッ…痛ッ…あん、ァ…ぁあッ…!!」

「気持ち、エエやろ?」

痛いと言っていても中は俺を放さないとばかりに絡み付いてくる。

「…ぃあッ…いつもより…奥に、あぁあ…ッ!」

ソファーに必死に爪を立てて快感に耐える跡部。中の感じる場所を狙って突けばあられもない声をあげて懇願。

「…あぁあっ…ダメ、そんなにッァン…したら、イクぅッ…!!」

「…俺とイきたいん?」

コクコクと頷く跡部。





お望み通り、一緒にイこうか。





「俺がイクまでこのままな?」

根元をぎゅっと握って、腰を激しく動かす。

「あぁあンッ…やぁあッ…おかしくなっ…放してぇ…!!」

「…ッもぅちょいやから、…我慢…しぃや…。」

跡部のやらしい声や、絡み付く内壁、結合部からの粘着質な音に煽られる。

「…はぁあッ…苦し、ぃ…ぁあん!…頼むからぁ…ッ!」

「…ッイク、で…?」

ここぞとばかりに激しく腰を打ち付けて。イク寸前で手を離し、代わりに口で口を塞いでやる。

「…ぁあッ…!?っん!…んんンッ…ン、んんーッ!!!!」







口を離すと銀糸が二人を繋いだ。ふつりと切れて、跡部の顎を伝っていった。

「…ぁ、はぁ…は、ァ…気持ち…よかった、ぁ…。」

トロンとした目で俺を見上げながらそんな事を言うもんだから、俺のモノがまた元気を取り戻してしまう。

「…ふ、ァ…えっち…。」

「跡部が可愛ぇこと言うから、やろ?」

キスをして、もう1ラウンド。

エエよな?気を失うまで愛したるよ。









案の定、跡部は気を失ってしまった。起きるまでに事後処理と身仕度を整えた。

それでも起きる気配のない跡部。ふと、キスしたい衝動にかられる。

「魔女の毒リンゴやなくて、俺の毒ミルク飲んで…か。」

くっくっと笑いつつ跡部に近づく。



「…白雪姫は王子のキスで…生き返るんよ?」



ちゅ、と触れるだけのキス。目を開けると跡部も目を開けて。

「…お待ちしていました。王子…。」

「な!起きとったんか?」

「お前が変なこと言ってたから便乗しただけだ。」

気怠そうに返事をして帰る支度をし始める。ぐらりと身体がよろめいて。慌てて俺はその身体を抱き締める。

「…後始末とか、部誌とか…やってくれたんだな。サンキュ。」

「や、襲ってもうたの俺やし。」

すると跡部は深いため息を吐く。やはり怒らせてしまったのだろうか。

「…王子様、責任持って…家まで送ってくださいな。」

意外な跡部の言葉に一瞬驚くが、嬉しい気持ちの方が強くて。

「…かしこまりました…姫。」







このキスで目を覚まして…?そこにいるのは、魔女と王子の顔をもつ俺。







毒を撒いた王子が貴方を助けにゆきます。







愛しい貴方に、よみがえりのキス。







END


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寝てる跡部さんにイタズラしたかっただけです。そこに白雪姫のお話をちょこっと。童話を絡ませると萌えます。(笑)
書いてる途中、王子が姫にキスしたくて自ら毒リンゴを作った…なんていうストーリーが頭の中に…!も、萌え!!
それと忍足が言ってる「魔女の毒リンゴやなくて、俺の毒ミルク飲んで…か。」…ちゃっかりサイト名絡ませちゃってます。(笑)

ここまで読んでいただき、ありがとう御座います。
こんなんですが、感想頂けると嬉しいですv
write.2005/10/02

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あきゅろす。
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