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正希「確かに台所と六畳一間しかないもんなぁ。トイレ共同とかビックリ。風呂はどこにあるの」

明良「銭湯」

正希「もう何かかわいそすぎる!!」

明良「うっさいな…別に俺はこれで満足してるからいいんだよ」

レオ「いや麻音は」

麻音「ぼくも平気だよ」

正希「慎ましやかさん…。ベッドも一つか。毎晩ムフフなわけ?」

明良「毎晩なわけないだろ」

レオ「つかベッドせま。壁側じゃない方落ちるじゃん」

明良「いやそんな寝相悪くないし」

正希「ベッドの下にカラーボックスが!!収納足りてないんだな…ほろり」

明良「そんくらいは普通だろ!」

まさや「そういえばテレビがないね」

正希「あぁ、確かに…電話も!洗濯機も!何か電化製品足りてなくない!?」

明良「洗濯はコインランドリーで、電話とテレビは携帯で併用です」

レオ「電話はまだしもテレビはさすがにそれじゃ辛いだろ。今度古いのいる?」

明良「電気代嵩むからいいよ」

正希「エアコンもねぇ…夏と冬どうやって生きてんだ」

明良「炬燵ならあるよ。夏は窓開けるし、最悪扇風機あるからな」

レオ「都会の夏を扇風機で乗り切るとかお前、毎年死闘だな」

明良「もう慣れた」

麻音「はいはい、あんまり色々突っ込まないで。ご飯みんなで分けたから」

正希「やったー!………お肉が一人一枚しかないよ、麻音」

麻音「だから二人分しかないんだってば。ご飯だって1合しか炊いてなかったのにみんなで分けるから…」

レオ「すくなっ」

まさや「だ、大丈夫だよ麻音ちゃん!ボクこれで大丈夫!」

麻音「これが精一杯だよ…」

明良「まぁまぁ。それじゃ食うか」

正希「いただきまーす!」

『………………』黙々。

正希「…うっ」

明良「何で泣いてんだよ!」

正希「この少ない飯をさ、みんなで分けて…ちっさいテーブル囲んで……何か、貧乏家族っぷりが哀しくて…」

レオ「悪いのは親父じゃねぇ、時代さ」(キリッ)

明良「何で俺を見る」

まさや「けほっ…お母さん、ボクのことは気にしないで、お仕事行っていいよ…」

麻音「まさやくんも乗るの!?」

正希「病気の娘のために夜も仕事に出る母親…薬代も出せないなんて!」

レオ「世の中は金さ、金さえあればいくらだって娘さんは助けてやるぜ」

正希「なんて非情な医者なんだ!」

明良「………ねぇ、お前らマジで、人ん家で何やってんの?」



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