04
綱「…悠姫?」
そんなに優しく呼ばないで。泣きたくなる。
『…ツナは、なんで私と付き合ってるの?』
綱「え?」
一瞬キョトンとして、すぐに真っ赤になる。
『私のこと、ほんとに好き…?』
綱「…オレは『怖いの』…悠姫?」
『…っツナは、優しいっから…』
とまってほしいのに、次々と涙は出てきて、ツナの姿を隠してしまう。
『ほんと…はっわた…ことなんて、好き、じゃないんじゃ…っいかって』
こんなこと言いたい訳じゃないのに。
きっと、この関係が終わってしまう…。
綱「…好きだよ///」
突然唇に触れた温もり。耳元で聞こえた声。
綱「悠姫は勘違いしてるみたいだけど、オレはちゃんと、悠姫のこと好きだからっ///」
体中がツナの温もりで包まれてる。
優しく涙を拭ってくれたから、やっと見れた愛しい人の顔。
『…ほんと…?』
綱「〜〜オレ、こういうの慣れてないから、あんまりその…好き…とか言えないけど」
真っ赤になりながら必死に言葉を紡いでいるツナ。
綱「誰にも負けないぐらい…悠姫のこと大事だから///」
初めて触れたツナの体温。
初めて聞いたツナの気持ち。
『…私もツナが大好きっ』
好き、って言って
(たまにでいいから、ちゃんと伝えて)
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