06
『うー…ι』
昨日の夜から、なぜだかすごく綱吉さんに会いづらい。や、私が勝手に意識しちゃってるだけなんだけど…!
とりあえず今日はまだ一回も会っていないからいいけど、これから朝食だしきっとまだ寝てるから起こしに行かなきゃだめだしそしたら会っちゃうしでも仕事だし…っ。
骸「姫ーvV」
『Σきゃー!?』
骸「ΣΣぎゃー!?」
朝食を作りながら悶々と考えこんでいた私に、後ろから飛びついてきた骸さんに、条件反射でつい持っていた包丁を向けてしまった。
骸「………」
『(あ…ι)』
どうやら私の包丁は骸さんの綺麗な髪を少しばかり犠牲にしてしまったらしい。
黙り込む骸さん。
骸「………くふ」
『(Σ!?)』
骸「クハハハハッ!さすがですね、姫!!しかし僕ともあろう者がそんな攻撃を喰らうはずがないでしょう!」
いきなり高笑いをし、意味の解らないことを言いだした骸さんに、私のテンションは著しく低下。(私が悪いんだけどね?だけどね…!?)
獄「邪魔だ、のけろ」
骸「クハッ!」
『………ι』
獄寺ママが持っていた鍋で骸さんの後頭部を強打。骸さんは沈没した。
獄「はやくしねーと朝食時間に間に合わねーぞ」
『(あ!はい…っ)』
獄寺さんがスルーしたので、私もなかったことにした。関わりたくないしね!うん!
山「はよー!姫!獄寺!」
『(おはようございます、山本さん)』
山「うおっ!?骸、どーしたー?」
獄「ちょうどよかった。それ持ってけ」
倒れている骸さんを見て驚いた山本さんに、獄寺さんが言うと、何か分かったらしい山本さんが引きずって行った。(せめてもう少し丁寧に…!ι)
獄「…よし。これで完成だ」
『(運びますねっ)』
出来上がった料理をカートに乗せようとすると、獄寺さんが止めた。
獄「おめーは10代目を起こして差し上げろ」
『(え゛、)』
獄「きっとまだお休みになってるからな」
『(あの…ι)』
獄「ほら、はやく行け」
そう言うと、テキパキとカートに料理を乗せていく。
…行かなきゃだめなんですか。
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