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02

『あ゛ー怖かった…』




氷点下の部屋から抜け出した私は、行くあてもなく屋敷の中をぶらぶらとしていた。




『ピアノでも弾こうかな…』




思い付いてくるりと方向転換。真逆にあるピアノの置いてあるホールへと足を向けた。




『Σ!?きゃ…




方向転換をするときに自分の片足に自分のもう片方の足を引っ掛けた。傾く体。
来るであろう衝撃に、目を強くつむった。




『…いった…く、ない………?』


「おやおや…大丈夫ですか?」




確かに倒れたのに、体を襲うはずの衝撃と痛みがない。不思議に思い、目を開けると、目の前には見知らぬスーツ…。




『………?』




私はその人を下敷きに倒れていた。
恐る恐る顔をあげてその人物を見る。まず目についたのは、朱と蒼のオッドアイ。




「クフフ…貴女が綱吉くんの…」


『Σ!?/////』




ぼーっとその瞳に見とれていると、腰と足に感じる違和感。




「少々綱吉くんにはもったいないですかね…」




などと言いながら、この目の前の人物は私の腰と太ももを、妖しい手つきで撫で回しているのだ。




『き…』


「き…?」


キャーーーー!!!!!!!//////




あ、声出た。人間死ぬ気になるとなんでもできるものなんだね。




「ダメですよ、大きな声を出しちゃ」


『(…や、)』




離れようとするが、それを邪魔するように腰に回った手が強くなる。




『(離して、くださっ)』


「おや、先ほどの声はどこへ行ったんですか?」




耳元で囁かれると、顔が赤く染まる。




綱「姫!?」


リ「なんだ今の声は」


獄「敵か!?」




さっきの大声で、綱吉さん、リボーンさん、獄寺さんが走ってきた。(…獄寺さん傷だらけなんですけど…)




『つ、綱吉さぁん…ι』




助けて…と泣き声をあげると、目を見開いた皆さん。




「皆さんお揃いで…お久しぶりですね」


雲「…六道骸…!」




いつの間にかいた恭弥さんが眉を思いっきりひそめて言った。



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