04
だってさ、みんなマフィアなんて危険な仕事してるなんて思えないよ。
『あの、』
獄「なんだ?」
夕食が終わったあと、全員でお茶をしていたときに獄寺さんに話し掛けた。今は沢田さんか、いるからちゃんと話せる。
『さっきありがとうございましたっ(ニコッ)』
獄「…別になんにもしてねーだろ」
『そんなことないですよ!獄寺さん、すごく私に気を使ってくれてましたし』
獄「んなことねーよっ//」
あ、獄寺さんが照れてる。すごくかっこいいし男の人って感じなのに、どこか可愛いな、なんて思って自然と口元が緩む。
『獄寺さんって優しいですね』
綱「!」
姫が微笑みながらそう言ったのに、綱吉は反応した。
綱「…隼人?(黒笑)」
獄「じゅ、十代目…っι」
黒く微笑んだ綱吉は、「なに仲良く姫と話してるんだよ」という無言の声を出していた。それに気づいた獄寺は顔を真っ青にしていた。
『料理も上手だし、家事できるし、優しいし…』
そんな周りには気づかず、姫はどんどん獄寺を褒めはじめる。それに比例して、綱吉の黒いオーラが増していく。
姫と綱吉以外の人は、冷や汗をかきながら見守っている。
『あ、わかった』
獄「(もうやめてくれっι)」
『獄寺さんってお母さんみたいですね!』
沈黙がおちた。次の瞬間に一斉にみんなが吹き出す。
山「ハハッ!隼人がお母さんか!そりゃいいや!!」
獄「ばっ//馬鹿姫!!オレのどこがママンだよ!!」
山「言われてみたらピッタリなのな!!」
獄「てめっ野球馬鹿!!」
顔を真っ赤にして怒る獄寺と、豪快に笑いながらからかう山本。
雲「…なかなかいいことを言うね」
肩を震わせながら言う雲雀。10年前からは考えられないほど丸くなったようだ。
綱「…隼人」
獄「十代目…」
綱「今日から隼人はママね(爽笑)」
獄「なっ」
すばらしくいい笑顔で言い放った綱吉に、獄寺は死刑宣告をされたような顔をした。
獄「〜っ姫!!」
『私は思ったことを言っただけですよーι』
獄「なお悪いわ!!」
走り回る姫と獄寺。逃げている姫の顔は、とても楽しそうだ。
ちょっと慣れてきました
(少しずつこの生活が楽しいと思い始めてる私は、変なのかな?)
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