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07

『うー…ι』




沢田さんの部屋の前をうろうろ。今、私はかなり変な人だと思う。

きっと私が変なことしたから、沢田さんは怒ってるんだと思う。何をしてしまったのかは解らないけど、機嫌を損ねてしまったのならちゃんと謝りたい。




山「よっ!何やってんだ?」


『Σ!?』


山「ツナに用事か?」




にこやかに話しかけてくれる山本さんに、やっぱり私はちゃんと話せない。




『…………』


山「あーιやっぱツナがいなきゃだめみてーだな(苦笑)」


『!?』


山「ツナがいるときでいいから、ゆっくり慣れていこーぜ!(ニカッ)」




何も言わない私に優しくそう言ってくれた山本さんに何か言いたかったけど、声は出てくれなくて。替わりに気持ちを込めてお辞儀をする。




『………よしっ』




すぐに立ち去った山本さんに勇気を貰って、気合いを入れる。




『…女は度胸!』




ドアをノックする。心臓が煩い。




『…沢田さん』



















綱「…どうかした?」




声をかけてはくれたけど、やっぱり少し冷たくて。泣きたくなる。




『…あのっ』


綱「………」




目を固く錘って、声に気持ちを乗せる。




『わ、私…何しちゃったのか解らないけど…沢田さんのこと怒らせちゃって…』


綱「………別に怒ってないよ」


『…っ、う…そです…!』


綱「?」




泣きそうになる。昨日初めて会ったばかりなのに、沢田さんに嫌われたくないと思う。




『私、馬鹿だから何か悪いことしちゃっても解らないし…

…でも、沢田さんに嫌われたくないんです…』


綱「…っ///」


『沢田さんがいないと、なぜか誰とも話せないし…沢田さんがいなきゃだめなんです…』


綱「…(…殺し文句だな///)」


『あの…』




恐る恐る沢田さんを見上げると、口を手で押さえていた。顔が少し朱い気がするのはきっと気のせい。




綱「…さっきも言ったけど、怒ってないからね?」




さっきとは全然違う、優しい顔と声。

…機嫌直ったのかな?




『…ありがとうございます!(にこっ)』


綱「Σ(…反則でしょ///)」











(ねぇ、明日からずっと俺な傍にいてよ)(え?)(俺がいなきゃだめなんでしょ?(妖笑))(…///)


ごめんね、俺以外と楽しそうに話す姿に嫉妬した、なんて






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