06
獄「夕食だぞー!!」
獄寺さんの声が響き渡る。今、私は自分の部屋にいる。
コンコンッ…
『Σは、はい…』
獄「…飯、できたから」
扉の向こうから聞こえる声に、少し息が詰まる。
やっぱりちゃんと話せない…。なんで?さっきリボーンさんとは話せたのに…。
『うー…ι』
考えてみたけど、全然解らない。
諦めて、食堂へ行くために扉を開けた。
目の前に広がるのは、色とりどりの料理たち。昨日の夕ご飯のときは、緊張と不安で味も何も分からなかったけど…すっごくおいしそうvV
『…おいしい』
山「お!だよな!!獄寺の飯はうめーからなっ!!(ニカッ)」
一口食べて、あまりの美味しさについもれた私の声に、山本さんが反応する。
『…これ、獄寺さんが作ったんですか…?』
獄寺さんに視線を向けると、一瞬目が合ったけどすぐに反らされてしまった。
獄「…まあな///」
顔はよく見えないけど、耳が微かに朱くなっている。…照れてるのかな?クスッ…なんか可愛い人みたいです。
『(…今は声が出る…もしかして…?)』
隣に座る沢田さんをのぞき見る。
…さっきから沢田さんはずっと怖い顔してる。お屋敷を案内してくれていたときも、途中まではいっぱい話もしてくれたし、黒かったりもしたけど笑ってくれた。リボーンさんがきたときぐらいから…?何も喋ってくれないの。
『………』
綱「………」
私、何か知らないうちにしちゃったのかなぁ…
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