05
『わぁ…vV』
すごい!!なんて立派なグランドピアノ♪
きちんと掃除もされてるし、本当に綺麗!!
『さわっ沢田さん!!ひ、弾いてみていいですか!?』
綱「クスッ(どもりすぎ…可愛いな)どうぞ?」
『きゃーvV』
ウキウキとピアノの前に座り、鍵盤の蓋を開ける。白と黒の美しい鍵盤。
ゆっくりと指を置くと、しっかりと調律されていた。
『このピアノっ誰が管理してるんですか!?』
綱「隼人だよ」
『Σ獄寺さんですか』
それじゃ、今朝のピアノも獄寺さんかな。
一呼吸おいてから、私はピアノを弾きはじめた。
〜♪〜♪〜♪
『…ふぅ』
パチパチ…
一曲弾き終わると、沢田さんが拍手してくれた。見ると、沢田さんは近くにあった椅子を引っ張ってきて座っていた。
綱「ピアノも上手いんだね…歌は歌わないの?今朝みたいにさ♪」
『Σ今朝の聞いてたんですか!?///』
綱「うん。もう一回聞きたいな」
沢田さんがそう言うから、「じゃあ…///」と言ってピアノに合わせて歌をのせる。
リ「うめーじゃねーか」
綱「!?リボーン!!」
『Σ』
リボーンさんがホールに入ってくる。
リ「おいダメツナ。仕事はどうした」
綱「あれくらいもう終わったよ。お前こそ、任務はどうしたんだよ」
リ「オレを誰だと思ってやがる」
えーと…ι何かこの二人は怖いですι
リ「やっぱり姫はツナにはもったいないな」
『Σ』
リ「オレの愛人になるか?(妖笑)」
私の顎に手をかけて、綺麗な顔で笑うリボーンさん。
『(か、顔が近いですっ///)…あの、私…っ///』
綱「リボーン?(黒笑)」
『沢田さんっ///』
リ「…たく…ずいぶん過保護な婚約者様だな」
綱「人の婚約者に手出すなよ」
リボーンさんが私から離れる。
『(…あれ?そういえば私、息吸えてた…)』
リ「(ニヤッ)どんなに苦手なもんでも、慣れれば平気になるもんだ」
『…リボーンさん』
リ「まぁ、愛人になれって言ったのは冗談じゃねーからな」
そう言うと、リボーンさんは笑いながらホールを出て行った。
『(…そうだよね、苦手意識ばっかり持ってても、何も変わらないもん)』
心の中で、リボーンさんにお礼を言いつつ、私は新しく決心した。
綱「………」
そのとき、沢田さんが辛そうに顔を歪めていたのを、私は知らない。
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