03
さっきピアノの音が聞こえたってことは、この屋敷にピアノがあるってことだよね。音の感じからしたら、かなりいいものみたいだし…vV
ここ、こんなに広いのに人の声とか全然しない。メイドさん(?)とかいないのかなぁ?
『うーιわかんないことだらけだーι』
部屋に一人でいるのも飽きてきたし…でも私が話せる人なんてあの人しか…ι
…ま、ここにいても始まんないし!!沢田さんに許可もらって屋敷の中探検しよっと♪
コンコンッ…
綱「Σ…誰」
執務室で一人書類整理をしていた綱吉がいきなり聞こえた控えめなノックに気づいた。
リボーンや雲雀さんなら、ノックなんてしないし…。山本と隼人ならもっと豪快だしな。
残るのは…
綱「クスッ」
扉の向こうにいる人物に見当がついて、思わず口元が緩む。
扉は薄く開いたが、誰も入ってこない。
綱「…どうしたの、姫?入っておいでよ」
『Σ…あの…お仕事の邪魔しちゃいましたか…?』
綱「別に、姫ならいつ来てもいいよ」
ゆっくりと遠慮がちに部屋に入ってくる姫に、安心させるように言ってやると嬉しそうに笑った。
『…あの…沢田さん、』
綱「ん?」
『お屋敷の中、見て回ってもいいですか?』
少し不安げに、俺を見上げて(←上目使い)そう言う姫。
綱「(うわ…///)なんだ、それなら俺が案内するよ」
『あ、でも沢田さん…お仕事…ι』
綱「これ終わったら一段落するから、それから案内するよ。待っててくれる?」
自分の脇にある書類の山を指差して言う。
これくらいなら30分ぐらいで終わるだろ。
『…ご迷惑じゃないですか?』
綱「これぐらい全然」
『…ありがとうございますっvV』
満面の笑みを浮かべる姫に、自分の顔が熱を帯びるのが分かる。それを隠すように書類に視線をやる。
綱「(ちょ…///今の顔は反則だろっ///)…そこのソファーに座っていいよ。すぐ終わるから、待ってて」
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