02
綱「姫は俺の婚約者だよ」
〜♪〜♪
リ「そんなの関係…ない…」
〜♪〜♪〜♪
綱「…この声、姫…?」
リ「………」
微かに聞こえてくる歌声。それは確かに姫の声で。
澄んだ美しいソプラノ。その声が綴るのは、懐かしい祖国の言葉。
リ「…おめーの目は確かなようだな。さすがオレの教え子だ」
綱「…そりゃどーも」
〜♪〜♪
獄「…歌」
ホールにいた獄寺は、ふいに聞こえてきた歌声に顔を上げる。
…十代目が連れてきたアイツか…。
ガタンッ…
獄寺は、黒いグランドピアノの前にゆっくりと座ると、鍵盤の蓋を開け、姫の歌声に合わせてゆっくりと弾きはじめた。
〜♪〜♪〜♪
山「キレーな声なのな」
袴姿で剣術を磨いていた山本はそう呟くと、汗をおとすために屋敷の中に入って行く。
〜♪〜♪〜♪
雲「………」
本を読んでいた雲雀は一瞬外に目をやると、無言でゆっくり瞳を閉じた。
〜♪〜♪…
『…久々にこんな思いっきり歌ったぁvV』
途中で入ってきたピアノ…綺麗な音だった。
誰が弾いてたんだろ…?
『…よし♪今日も頑張ろー♪』
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