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6:最強ヒットマン
ゆっくりと湯舟に浸かる。よく冷えた体には、少し温めのお湯でさえ熱く感じる。




奈「ここに着替え置いておくわねー?」


『あ、ありがとうございますっ』




ドアの開く音とともに入ってきたのは奈々さん。




奈「ゆっくりあったまってね」


『はい…』




そう言って出て行った奈々さんに答えたけれど、私と同じくらいに濡れていた少年を思い出す。

あの人の面影が残る少年。
けれど彼と全然違う少年。

元の時代に思いを馳せる。どうなっているのだろうか。きっとラルが騒いでいるんだろうな。


(…早く出よう)

























『あの…』


奈「まぁ!早いわねぇ。温まったかしら?」


『はい、ありがとうございました』




お風呂場から出て、私はまっすぐに台所へ向かった。思ったとおりにそこにいた奈々さんに話し掛けると、笑顔で答えてくれた。




奈「あ、よかったらツー君呼んでくれるかしら?」


『はい』




台所を出て、彼の部屋に向かう。階段をあがってすぐの部屋。




奈「………あら、私ツー君の部屋教えたかしら…?」

















コンコンッ…





ツ「はーい!」




部屋をノックすると、すぐに部屋の主の返事がしてドアが開く。




ツ「あ、あがった?」


『うん』


ツ「じゃあオレも入ってこよっ」




そう言うと、もうすでに用意していたらしい着替えを手に持つ。




ツ「君はここにいてもいいよ?ちょっと汚いけどね…」




ははっ、と少し照れたように笑う彼に、つられて笑う。




『ありがと、ここにいてもいい?』


ツ「もちろんっ!すぐ出てくるから、待ってて」




そう言い残し、パタパタと駆けて行く後ろ姿を見送り、十分に遠くまで行ったことを確認してから部屋の中に視線を向ける。




リ「オメーか、オレの知り合いとか言うやつは」


『………こんにちは、リボーン』




部屋の中には赤ん坊がひとり。私の時代の姿とは掛け離れた彼の姿。




リ「…何者だ?」




けれどこの研ぎ澄まされた殺気は、確かに私の知っているあの人。

最強のヒットマンである彼…リボーンがそこにいた。




(姿は確かに違うけど)

(この時代では)

(貴方が1番変わっていない)


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あきゅろす。
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