4:どうか、してる どうかしてる。 どうかしてる。 ぽちゃ… チビちゃんたちが起きてみんなでご飯を食べた。 あんなに賑やかなご飯は久しぶりで、とても楽しかった。 …なによりも、隣で微笑む彼がいることが、 『どうか、してる…』 私の呟きはお風呂場に響いた。 一度頭の先までお湯に浸かった。 ツナの笑顔が頭から離れない。 ばたん… 夜も遅いから、なるべく静かにお風呂場のドアを閉めた。 みんな寝ていると思ったら台所から明かりが漏れていた。 (奈々さん…?) まだ起きているのかと、台所に向かう。 ドアを開けようとノブに手を伸ばそうとした瞬間、内側から開いた。 『!?』 ツ「あ、ごめんっ。ドアが開いた音したから、悠ちゃん出たのかなぁって」 『Σ!』 ドアを開けたのはお風呂に入りながら考えていた人物で。その人の顔がすごく近くにある訳で。 『きゃ…!?』 思わず叫んでしまおうとした私の口を、何かが塞いだ。 ツ「(シーッι)」 『/////////』 ツ「(みんな寝てるからっι)」 私の口にはツナの手。 触れてしまいそうなほど近くには、ツナの顔。 熱い、頬。 ツ「わぁ!/////ご、ごめんっ!!」 そのことに気づいたらしく、私よりも真っ赤な顔で離れた。(大声出したら起きちゃうよ?) 『だ、大丈夫///』 ツ「ごめんね、つい…っ////」 お互いに照れて、お互いになんとなく笑い合う。 ツ「悠ちゃんもう寝る?」 『あー、ううん。まだ寝ない』 まだ眠くないし。もう日付変わってるけど。 ツ「じゃあ、お茶でもしませんか?」 冗談を言うように言ったツナに、私も笑いながら応えた。 『よろこんで?』 (胸が痛いくらい鳴る) (離れられない) (離れたく、ない) [*前へ][次へ#] |