05 ぐじゅぐじゅと音がする。 何度イったか分からない。それくらいイってるのに、感度が増すばっかりで衰えない本能にもう脱帽。 「ひぁっあっ、やら…っひびき…っ」 「は…っ、冬真、ここ、泡立ってるよ?」 腰痛を危惧してしまうほどに、やつはもう何度目かの射精から復活を繰り返している。しかも抜かずに。ここ重要。一度も抜かずにだ。 飛び掛けては引き戻され、打ち付けられるソレの衰えない質量に、己の本能と共にまた脱帽するしこいつ絶倫過ぎて俺が死ぬ。 「も、やぁ…っ!あぅっ」 「かわいくて、止まんないの…っ」 止まってくださいこれ切実。 弾けすぎて変に思考回路が冴えている。 気持ちよさはレベルが上がってる。 もう途中で立ってられなくて、汚れも気にせず床に転がって、足を担がれてガツガツ突かれて喉も死ぬ。 確実に拾い上げられていく快感の中で、突然、なにかが迫ってくる感覚がした。 「んぁ!…ひ、びき!な、んか…っ」 「ん?、どうした、の?」 「や、ぁっ…んん…っ、なんか、あっ、なんか、くる…っ」 「なん、だろー、ね…っ」 お前絶対なんか知ってるだろ…! ぐっと眉間にシワがよると、そこにキスされて、更に奥に突き刺さり喉が鳴る。 やばい。なんだ、なんかくる。 バチバチする。ぐるぐる、ずくずく、びりびり。 色々な感覚が全部快感に変換されて、這い上がってくるナニかに震える。 こわい。なにかが、こわい。 こわくて、目の前の変態に、手を伸ばした。 指が絡まり繋がれ、それに安心感を得る。でも腰は止まらない。這い上がってくるナニかよりこいつが恐い。 ───ぞわり、と全身が性感体になってしまったような感覚に、おちた。 「ひ、ぁあぁッ!あっあっあっ、激し…っや、ひびき…っ」 「だいじょーぶ、俺を見て」 固く閉ざしたまぶたを開くと、優しい目の響がいて。 するりと解けた手に、心細さを抱くも、すぐに腰と背に入り込んだ両手で抱えられた。 「冬真、おいで」 「んっ、ん、」 首に腕を回すと、ぐいっと体を持ち上げられた。 体面座位。塊が、深くなる。 「んあぁっ!、ふ、かい…っ」 「だいじょーぶ、ほら、」 ぎゅうぎゅうと抱き締められて、自分から抱きついて。 途端にまた、深いまま下から突き上げられて思わず声が悲鳴になる。 「やあぁあ…っ、あっあぅっあっ!ひびきっ、だ、めぇ…!」 「ん、ああ、もう、かわいすぎ。たまんないね…!」 がんがんがつがつ突かれて、止まっているうちに治まっていたナニかがまた、身体中を駆け回ってくる。 「やぁ…っ、あぁあっ、ひびき…ぃあぁ!」 「ん、ふ…はっ、も、イく…!」 さっきまでの突き上げが序の口とでもいうような、激しいそれに、一瞬声すら出なかった。 「あっあっあっんっ、ああぁあっ、やら、くる、なんかくる…!」 「ぅ、あ…っ、イくっ、とーま…!」 「あっ、〜〜っ、あぁあぁぁ…ッ!ひぅあぁあっ!」 「っ、く…、ぁ…っ」 ぱんっ、とナニかが弾けとんだ。 痙攣が、快感が、強すぎて止まらなくて、ぎゅうぎゅうと抱きつく腕に力が入る。 「あ…っ、あ……、なに…っ」 「はっ、はっ…はぁ…冬真、空イキ」 「…は…っ、あ…え…?」 も、わけわかんない。 顔を離されキスされて、それすら体を跳ねさせて、意識が揺らいだ。 [*前][次#] [戻る] |