18
「ふわー、久しぶりこのベッド!」
「わんっ」
髪の毛乾かして千世の部屋に行けば、相変わらずのシンプルな内装。
ばふっとタブルサイズのベッドに身を投げれば隣で同じように千世が飛び込んできた。可愛い可愛い。
さて、
「千世、どうする?寝る?…それとも久々に喰われてあげようか?」
「!」
俯せになったまま顔だけ向けたら、ごきゅりと唾液を飲み込む犬がいた。
二年もほったらかしにしちゃってたし、久々にね。
べったべたに甘やかすって決めてたし。ペットは愛でてやらないと。癒されてるんだから。
「睦月っ!」
「おーう」
がばっと起き上がった千世は素早く、そりゃもう素早く、俺の身体を仰向けにして首元に顔を埋める。
喰うっていっても、最後まではしない。お互いのモノすり合わせたりするくらい。
けどまあ、どっぷり深いもんだから、不満とかまったくないんだけどね。
だから未だに掘られてない。誰にも。バックバージンは健在です。
千世が身体に付ける鬱血に関しては、首から上はダメって言ってあるから心配はない。
ただ、その分背中とかお腹とか足とか凄いんだよね。
昔、俯せ状態で好き勝手させてたら背中の鬱血が花咲いてるみたいになってた事もあったなあ。
今日もそうなりそう。背中だけじゃなく。
「ん、」
「むつき。…睦月、」
深い、甘い、深いキスを繰り返す。
手の指先も足の指先も、そこらじゅうにキスが降ってくる。
俺の名前を呼ぶのは千世の癖だ。
甘い声が脳を溶かしていくみたいに、蕩けるくらいの声量が腰にクるよ。
素っ裸になって、さらけ出して、快感に包み込まれる。
余計な事は考えない。そこに集中して、受け入れて。
眠気は大丈夫。
さっきは眠気の凄さにびっくりしたけどね。
やっぱり凄いよ、ペットの癒し効果。足りないのはこの癒しだったのかな。のめり込んでくるこの感じが、良い。
さあ、吸って舐めて思う存分喰いたまえ。
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