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accomodo
妥協





翌朝。


ザンザスを眠りから起こしたのは、

「う"お"ぉお"ッ?!」

という何ともおかしな叫びだった。





「…うっせぇぞカス」
「なっ何でだ?!」
「あ"ぁ"?」
「何でお前が俺のベッドにいるんだ!!」
「…どうでもいいだろ」
「何で俺抱き締められてんだ?!」

「…うっせぇカス」
「ぐあ"ッ」


いい加減ウザくなってきたザンザスは、
スクアーロの頭に頭突きをかました。



「い"っでぇ"」

「黙ってろ」


スクアーロは涙目をそのままに、

「…ボスゥ?」

自分を抱き締める男を見た。



その愛しい物でも扱う様な手と、

穏やかな目に、戸惑う。



昨日の酷い扱いとはまるで違う。

「スクアーロ、」
掠れた声で囁かれる。


恥ずかしくなって視線を下げると、

「こっち見ろ」

そっと顎をすくわれた。





しかしそれが昨日の記憶と重なって。
スクアーロは体を無意識固まらせた。


「…ッチ」
それがザンザスを苛立たせる。

だが今は殴ってはいけない。
と抑え、視線を逸らしつつ一言、



「悪かった。」

本当に一言だけ言った。





「…え?」


すると、

腕の中のスクアーロが驚いたように
間抜けな声を出して見つめてきた。


「もう言わねぇ」
「言ってくれよ」「嫌だ」
「いいじゃねぇかぁ」
「調子に乗るな」


「…まぁ、許してやるよ」
「あ"ぁ?」
「ははっ」



ぎゅっと抱きつくと、

髪をゆっくりと撫ぜられた。















(一生ついて行くぜぇ暴君)

(離れたら殺すからなカス)



--→

はぁー
漸く書き終わりました(´∀`)


2人は…って言うかスクアーロは、

色々妥協してると思う。


ってか絶対2週間に1回は泣いてる。 笑







※この話内の各人の妥協点。

スク→暴君であること。
   素直じゃないこと。
ザン→いつかは消えてしまう所有印。



clap?



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あきゅろす。
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