あの日僕は、
※最終話捏造注意!
荘厳なチャペルの中。
極彩色の光によって浮かび上がった、
2つの影があった。
「ルルーシュ、本当にいいんだね?」
翡翠の瞳が探るように
アメジストの瞳をうかがう。
「あぁ。
撃っていいのは、
撃たれる覚悟がある奴だけだ。」
しかしその瞳には決意だけ。
他の何にも動じない強い光だけ。
ああ
ルルーシュ
そこに僕はいないんだね
君の世界には、もう…――
「ねぇルルーシュ」
「なんだ?」
「もし、もしだよ?」
もし君が生まれ変わって
僕も生まれ変わることができたら
今度は世界じゃなくて
ナナリーでもなくって、
君を
君だけを
護らさせて?
周りの雑音が消えた。
虫の息となりつつある腕の中の
【悪徳皇帝】が最期の言葉を紡いでいる。
そんなこと言わないで
言わないでよルルーシュ
「ルルー…シュ、」
「スザク・・・」
「 」
「!」
「じゃあな、ゼロ」
手を伸ばすことはできなかった。
自分はもう【スザク】ではないから。
彼を愛した男ではないから。
救世主、【ゼロ】だから。
ルルーシュ
僕は死んだ。
君を愛した男は死んだ。
これからは世界を愛す男になる。
君を殺した世界を、愛そう。
でも
もし、いつか僕がこの呪縛から解き放たれたら。
そしたら僕は君だけを愛そう。
君にまた、この想いを告げよう。
あの日僕は、
貴方を愛した僕も殺した
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