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トラブルメーカー
4



部屋の中は、共有スペースと個室部屋が2つ設備されていた。


共有スペースにはダイニングテーブル、簡易キッチン、シャワールームとトイレ、ロッカーはあるものの、ビジネスホテルのような狭い空間であり、


さらに個室部屋はベッドと、机、小さなクローゼットがあるのみで必要最低限を詰め込んだような、狭苦しい空間であった。




「狭いけど、寮ってこんなもんだよな」


二段ベットを想像していたので、狭さよりプライベートが確保できることの方が嬉しかった。



一人納得したように頷き自分の名前が書かれた部屋の中へ荷物を置く。



そしてダイニングテーブルの横に吊るされている資料を何気無く見た。

そこには、規則や禁止事項、今年度の新入生の数や名前、部屋番号が記載されていた。


その資料をみて、尚は色素の薄い大きな瞳を丸くした。



「外部からの新入生って、10人しかいないの…」


全体の新入生の数は300人という話ししか聞いていなかった尚にとっては少しショックな事であった。



「これじゃ、転校生と同じじゃないか」





馴染めるのだろうか




尚の胸に不安がよぎる。




何気無く、同室者の事が気になった。



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あきゅろす。
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