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(ど、どういうこと…?)


あきらかに先程とは違う様子に恐怖すら覚える。
恒賀先輩もこの反応に何かを感じたらしく、眼を細めて生徒達を観察している。あれだけ騒いでいた恒賀先輩に見つめられて嬉しがるかと思いきや、皆一様に眼を逸らし気まずげに俯いた。


「……水川くん、クラスの子に水川くんが呼んでるって言われたんだけど…、僕に何か……?」


控えめに話しを切り出す柏木くんの言葉にここに来た目的を思い出す。
この異様な空気に戸惑っているのか、柏木くんもこの前とは違い眼を細めていた。


「あ…、話す前に場所…移す…?」


流石にこれだけ周りからこそこそと囁かれ、僕達の会話に気を巡らせているような場所で話したくなんてないだろう。僕もこんなことは初めてで、話しをしづらい。
屋上にでも誘おうかと声をかけると、恒賀先輩が柏木くんの前に立った。


「えっ…?恒賀先輩…?」
「きみが黄々ちゃんに頼んだ件、……風紀委員会で動くことにしたさかい、よろしゅうな」
「……どういうことです……?僕は水川くんに頼んだはずですけど」
「事が事さかい、風紀委員で動くことにしたんや」
「………」


教室の扉の柱に恒賀先輩がトン、と手をつく。


「何か……不都合でも……?」


間近で迫るその瞳が柏木くんをじっと見つめる。


「いえ……、何も」


広い先輩の背に隠れ、柏木くんの顔はここからじゃ見えなかった。



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あきゅろす。
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