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好き未満


昼休み終了のチャイムと同時に教室にすべりこむ。

「遅えよ、春哉」

席に着くと前の席の樹白 順(きしろ じゅん)がニヤニヤしながら声をかけてきた。

「どーせ副委員長に説教くらってたんだろ」
「順〜。わかってるなら慰めて〜」

がばりと抱きついたオレの頭を順はぽんぽんとなでた。

「お前も頑固だよなぁ」

ふふ、アクセはしたいからするんですー。髪染めてないだけでも褒めて褒めて〜。

「副委員長も毎日説教じゃなくてなんか罰でもあたえれば春哉も変わるだろうに、なんでしないんだろうな」
「ちょっ、順はどっちの味方なのー!?」
「俺は中立」

薄情者め。まぁいいけど。

「ふふ、どんな罰されてもオレは変わらないよん。そんなイイ子じゃないからぁ」
「やっぱ頑固者め」

順はおもしろそうにニヤリと笑った。

抱きたい抱かれたいランキング上位者なだけあって順はそんな顔もかっこいいわあ。

そうこうしているうちに先生が来て授業が始まる。

オレはちゃんと授業を聞いてたはずなのにいつの間にか寝ちゃってました。
あは☆


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