盤上破乱
第拾頁
「な…。」
銀時と土方が同時に後ろを向くと、羽の生えた女天人が血を吹き出しながら倒れてきた。
「ギィヤァァァァ!!」
銀時が叫ぶと「五月蠅いです。」と事態の張本人が刀を持ったまま言った。
「ってかなんで斬ったの?…ってか斬れたの?!」
「気付くの遅いですよ銀さん。」
ひとしきり落ち着いた屯所で修羅達(土方とか沖田とか)と万事屋は何故か対面していた。
「最近問題になっていた天人でした。下手すると全身の血を吸い上げる天人と言っていましたけども。圭と亮翼はその調査に狩り出されたので知った事です。」
「ったく…幸い死者は出なかったものの、人騒がせな野郎だ。」
土方が溜息をつくと沖田はにやりとして言った。
「でも収穫があって良かったでさァ。」
「「?」」
沖田のドS顔を残して、この事件(?)は幕を閉じたのである。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!