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盤上破乱
第肆頁


 とあるここは局長室


「ざっと屋敷を見させて貰いましたがね。」


 包帯男が話を切り出す。


「こりゃ相当強力な霊の波動を感じますな。ゴリラ


「あ今確実にゴリラって言ったよね。しかも大文字で。」


「まぁとりあえず除霊してみますかね。こりゃ料金も相当高くなるゴリよ。」


「もう口癖またくなってますね。」


 修羅が言うと、沖田が口を開いた。


「して霊はいかようなものゴリか?」


「うつった!!」


 近藤さん危うい以上に可哀想になってきたぞオイ。


 沖田の質問に小さな女の子が答える。


「えーと……工場長。」


 パンという乾いた…叩き音(?)が響く。


「えーベルトコンベアにはさまって死んだ工場長の霊です。」


 包帯男が言い換える。


「あの〜みんなが見たって言ってるのは女の霊なんですが…」


 近藤が問うとパーティーめがね付きの行者様(なんだそれ)のような男の子が訂正した。


「間違えました。ベルトコンベアにはさまって死んだ工場長に似てるって言われて自殺した女の霊です。」


「なげーよ!工場長のくだりいるかァァ?!」


 土方がつっこんだのをスルーして包帯男は山崎に向き直った。


「とりあえずお前、山崎とか言ったか…」


「え?」


「お前の身体に霊を降ろして除霊するから。」


 いきなりのことで戸惑いながらも山崎は抵抗する。


「え…ちょっ除霊ってどーやるんですか?」


「お前ごとしばく。」


「なんだぁそれ誰でも出来るじゃねーか…ぐは!!!」


 山崎KO!!(とかなんとか言っておかないと訳分からない)


 包帯男は自信満々に女の子に殴られた山崎を持って


「ハイ!今コレはいりました。霊はいりましたよましたよ〜コレ。」


「霊と言うよりもボディブローが入りませんでしたか。」


 修羅が問い直すと(やっと喋れた)女の子が山崎の影に隠れて


「違うよ私はいりました。え=みなさん今日でこの工場は潰れますが責任は全て私…「オイィィ!工場長じゃねーか!!」


 土方がつっこむと小さな女の子達は寄り添って訂正に訂正を繰り返し争いを始めて遂には…



「「「あ。」」」



 万事屋三人組とばれてしまったわけである。


「外は暖かくて気持ちが良いですよ。」


 修羅がぽつりと言った。

























 


 


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あきゅろす。
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