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盤上破乱
第壱頁
「修羅!!」


 良く晴れた日の屯所。


 圭の声が廊下に響いた。


 縁側に座っており、湯飲みを片手に持っていた修羅は無反応である。


「今日局長はんが言っていたんやけどなぁ。これから毎年恒例の花見やて!!去年はインフルエンザが大流行してできんかったから今回が初めてやな!!」


圭は実に楽しそうに話していた。


春の風が修羅の髪を揺らす。


圭の後ろにいた亮翼が顔を出して言った。


「大体修羅。お前花見が何か知ってるか?」


修羅は紅黒い瞳だけを亮翼に向けて答える。


「前に何度か。」


そう言うとお茶を啜った。


「なんやぁ。楽しみやなさそうやのぉ。なんか悪い思い出でもあったんか?」


 圭が心配そうにたずねる。


「特には。」


修羅は視線をずらして言った。


修羅はふと、襖のほうへ瞳をもっていった。


「沖田隊長先輩。何の用ですか。」


 修羅がそう言うと、襖が開いた。


 立っているのは一番隊隊長沖田であった。


「なんでぃ。気づいていたんですかぃ。」


 沖田が残念そうにため息をつく。


 修羅はそんなのも軽くスルーして


「で、何の用です。」


 と聞いた。


 修羅が茶を啜ると、沖田はにやりと笑ってから


「桜の木の下には必ず人間の死体が埋まっているそうなんでさぁ。まぁ、噂ですけどねぃ。」


 目的丸わかりのセリフに圭は笑って


「せやせやぁ!!その話聞いたことあるで。それで俺全然桜に近寄れなくて…。」


「今は怖くねぇんで?」


「もうこんな年だから*」


 圭の笑いに沖田はイラっとしたようでバズーカが発射された。


 ってかこんな記述で良いのかこれ;;







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