黒コノ→エネ
※2ndアルバムネタバレな雰囲気











黒く包まれた世界。ここは現実のどこと繋がることもなく、解離された場所として存在していた。
黒いけれど、黒ばかりが存在しているわけではない。決して一人きりではない。干渉することは極端に少なくても、孤独ではないのだ。
けれど、ひとり電子の海に投げ出されてしまった彼女は、どうだろうか。
会話は出来ても、彼女と同じ世界に住む者など一人もいない。
真に孤独を感じているのは、きっと彼女一人きりなのだ。
彼女に謝りたくても、そもそもこんな場所にいる自分は現実に投げ出されることすら叶わない。彼女に会う術すら持てなかった。
肉体は彼女のことを忘れてしまっていても、自分は決して忘れてはいない。

「・・・好きだよ、「貴音」」

まだ、「遥」として存在していた時に、彼女に伝えられなかった言葉。
きっと彼女も、伝えることの出来なかった言葉。
自惚れているのかもしれない。でもそれでも構わなかった。
後悔と言うのは、しかし後にならないと感じることは出来ないもので。

「終点で、俺は待ってる」

敵対する立場となってしまっては、もう謝罪すら許されない気がして。



終点から叫ぶよ、愛してる




黒コノエネがキてます。

お題提供元:花畑心中「http://nanos.jp/shinjuu/」


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