獏バク
そうだ、君は僕のとなりにいつもいて、いつしか僕は君なんて呼ばずに、お前と呼び始めた。懐かしいなぁ。
お前はいつだって僕の胸元に存在して、何回も僕の胸元を抉って突き刺して、何度も何度も注意したのにお前は。聞き入れる気なんて微塵もないんだね、失礼なやつ。
ねえ知ってた？相手の血を三ヶ月、ずーっと肌身離さずいると、その血の持ち主に惹かれるってこと。
もうからからに干からびて、見てくれでは血なんて一滴も見当たらなくても、血痕が残ってればいいんだって。昔の人はどうやってそれを知ったんだろうね。
あ、気づいた？
そうだよ、僕はお前に胸を抉られてからお前を一回も水に触れさせてないんだよ。勿論、お前に表側を乗っ取られた時も。
だって僕はお前に人形になってほしかったんだ。
まあお前は実際死人だし？別にお前に勝とうとも、勝てるとも思わないよ、僕はか弱い男の子だからね。
･･･なんでそんな怪訝な顔されなきゃいけないの？ねぇ、僕だって頑張ればお前の一部を消すことだって出来るよ？
なんて、冗談だよなに本気に取ってんのさ。
これは僕がお前にする「願い事」だよ。
だって千年アイテムは持ち主の願いを一つ叶えるって、みんな言ってるよ。それともお前にはそれが出来ないとか？
あはは、言ったね？僕物覚えはいいんだから、忘れないよ。
「じゃあ僕のマリオネットになってよ、バクラ」
かわいいね僕のマリオネット
（愛でてあげるから、僕を見放したら処刑だよ）
なんか獏良が病みっぽくなってしまった･･･。
バクラに依存していつの間にか離れられなくなってる獏良みたいな。
お題提供元：茫洋「http://nanos.jp/chuyachuya/」
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