砂木沼→瞳子
彼女はいつの間にか、私の中で特別な存在になっていた。
最初は幼心ながらに抱いた「憧れ」だった。
美しく優しい彼女は、恐らく私と同年代ぐらいの子どもなら、誰でも懐き、誰でも憧れを抱いただろう。
それは小学生高学年辺りで、無くなっていく物らしく、女子ならばまだしも男子には私のような人は居なかった。
けれど私の中では、彼女の存在は根強く残り、小、中学生になっても、彼女に憧れともう1つの感情を抱き続けていた。

しかし私は今になって、それが憧れともう1つの感情、ではなく、1つの感情となっていることに、気づいてしまった。

(・・・この私が、恋愛、など)

おおよそ見た目には不一致な言葉だ。晴矢辺りが聞いたら腹を抱えて笑うことだろう。
こんな感情に心が支配されきってしまうなど、まだまだ精神鍛練が足りていない証拠だ。

「砂木沼くん、ちょっと!!」
「は、はい!監督!!」

それでも私はきっと、彼女にこき使われても苦痛に感じないぐらいには、彼女のことが好きなんだろう。







砂木沼くんの恋愛について。
見た目にあわないとか言ってごめんねorz




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あきゅろす。
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