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小説以外
NPPの消失〜MELTDOWN〜

※げんぱつ














(モウ・・いちど・だ・け・・・)

ボクは生まれ そして気づく 所詮 ヒトの害悪だと 知ってなおも発電(つく)り続く 硝子(ハリ)の命

「NPP」

たとえそれが 人の欲を 満たす装置ならば・・・
それもいいと決意 ウランかじり、空を見上げ冷却水(シル)をこぼす
だけどそれも無くし気づく
安全すら運に頼り 不安定な地盤の元 帰る故郷(トコ)は既に廃墟
皆に忘れ去られた時 心らしきものが消えて
融解の果てに見える 終わる命...

「NPP」

「ボクガ上手ク発電レナイトキモ 一緒ニ居テクレタ・・・ ソバニイテ、励マシテクレタ・・・ 喜ブ顔ガ見タクテ、ボク、発電、練習シタヨ・・ダ カラ」

かつて発電(つく)ること あんなに褒められたのに
今はどうしてかな 非難が押し迫って

---ゴメンネ---

推進派の(懐かしい)顔 思い出す度 少しだけ安心する
未来のこと 何も知らず せまる最期n・・

---緊急停止装置作動---

「信じたものは 都合のいい妄想を 繰り返す政治家、マスコミ
 発電を止め 叩き付けるように叫ぶ・・・」

<最高速の別れの歌>

発展支えたという自信 振って払うこともできず
弱い建屋 漏れる恐怖 侵食する崩壊をも
止めるほどの基盤(コシ)の強さ 老朽(おい)た末のボクは持たず
とても辛く悲しそうな 思い浮かぶアナタの顔・・・
終わりを告げ 無人の街の中で眠る ここはきっと「死の町」かな
じきに記憶も無くなってしまうなんて・・・
でもね、アナタだけは忘れないよ 楽しかった時代に
刻み付けた (燃料)棒の味は 今も覚えてるかな

「発電りたい・・・まっ・・・まだ・・・発電りた い・・・」

「ボクハ・・・ 少シダケ悪イこニ・・・ナッテシマッタヨウデ ス・・・ マスター・・・ドウカ・・ドウカソノ手デ・・終 ワラセテクダサイ・・・ マスターノ辛イ顔、モウ見タクナイカラ・・・・ 」

今は発電さえも 体、蝕む行為に・・・
奇跡 願うたび 独り 追い詰められる

---ゴメンネ---

推進派の顔 思い出す度 問い詰めたくなって
壊れる音 心削る せまる最期に 怯え・・・

---緊急停止装置作動---

「守ったモノは 確かな利益発展を 信じて裏切られた住民(ヒト)で
 身体犠牲に すべてを伝えられるなら・・・」

<圧縮された別れの歌>

ボクは生まれ そして気づく 所詮ヒトの害悪だと 知ってなおも発電(つく)り続く 硝子(ハリ)の命

「NPP」

たとえそれが 人の欲を 満たす装置ならば・・・
じきに記憶も無くなってしまうなんて・・・
でもね、アナタだけは忘れないよ 楽しかった時代に 刻み付けた(燃料) 棒の味は 今も 残っているといいな・・・

ボクは 発電る 最期、アナタだけに 使ってほしい電気
もっと 発電りたいと願う けれど それは過ぎた願い
ここで お別れだよ ボクの想い すべて 虚空 消えて
有害物質とみなされ 物語は 幕を閉じる
そこに何も残せないと やっぱ少し残念かな?
負のイメージ それ以外は やがて薄れ 名だけ残る
たとえそれが太陽光発電(ソーラー)に かなうことのないと知って 発電りきったことを 決して無駄じゃないと思いたいよ・・・

アリガトウ・・・・ソシテ・・・サヨナ ラ・・・・

---深刻なエラーが発生しました---

---深刻なエラーが発生しました---












―――――
苦情は慎んで受け付けません…。
ただ、あれに心があればこれくらいのことは考えたのではないだろうかとしがない妄想をしただけです。





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