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Novel
■12777hitリクSS 感じたぬくもり
前書き


部活中転んでケガをしてしまった桃は、リョマと一緒に保健室へ行きました。
でも保健室の先生はいなくて…


━━━━━━━━━━━━━━━







ガラッ──


「すいませーん!湿布貼ってもらえませんか?部活でコケちゃいまして」
「先生いなくないッスか?」



重たい桃先輩に肩を貸して、保健室のドアを開けても中に人の気配はしなかった。

桃先輩がケガをしたのはついさっき。
理由はバカみたいなもんで、桃先輩が海堂先輩怒らして、追いかけてくる海堂先輩から逃げてる途中で転んで、足首ひねったんだって。

本当バカじゃん。



しかも何で俺が保健室まで運ばなきゃいけないの?
海堂先輩に運ばせればいいのに…

まぁ、無事ケンカしないで保健室までたどり着く事は不可能だろうけどね。





「あ、職員会議の為不在だってよ。そういや担任も今日のは長いから、職員室入ってくんなって言ってたっけなー」
「ふーん」


先生の机の上にはそう書いた紙が置いてあったらしくて、桃先輩はそれを持って読み上げる。



四つあるベッドはどれも皺ひとつなくて、誰も使っていなかった。
ベッドの正面の棚には薬とか、絆創膏、包帯が入った棚がある。
保健室特有の匂いがして、なんだかこのまま寝たい気分になった。



「しょうがねぇから自分でやるか。越前、わりーけど湿布と包帯取ってくれ。あとハサミな!」
「はいはい」



桃先輩は一番近くのベッドに腰掛けて、棚を指差してそう言った。棚はあんまり高くなかったから、一番上に置いてあった湿布も難なく取れる。
下の段にまとめて置いてあった包帯を一つ取って、側に立ててあったハサミも持って桃先輩の元へ戻る。



「サンキュ」


そう言って、俺の手から湿布を取ろうと伸ばされた桃先輩の手。
なんとなく思いつきで俺はそれを避けるように上に持ち上げる。
頭の上にクエスチョンマークを浮かべた桃先輩に向かって俺はなんとなく言った。

「俺がやってあげようか?」
「へ?」


予想通りの反応にニヤリとして、しゃがんで桃先輩の脚に触れる。



「どこが痛いんスか?」
「あーそっちの内側の方の…っ痛ぇ!!ばかっ!痛いだろ!」



ぐいぐいと足首の当たりを押して、湿布を貼る場所を確かめてたら見事に痛いとこを押したらしくて、怒られちゃった。


「ごめんごめん。ハサミ貸して」
「ったく」



ベッドの上に置いたハサミ取ってもらって、適度な大きさに切った湿布貼って、上から取れないように包帯巻いて、出来上がり。
うん。初めてやった割にはきれいに出来たと思う。



「出来たよ」
「おぉサンキュー」
「これからどうするんスか?部活出来ないでしょ?ってかチャリ漕げないか」
「あーお前チャリ漕いでくれよ」
「イヤッスよ」



ハサミとかを仕舞いながら桃先輩とそんな会話をした。
ふと見た空はまだ青空で、でも東の方には白い月がうっすらと見えた。
部活もまだあるんだろうな。


「向こうにいても邪魔なるだろうから、ここで寝てるかな」
「ふーん」
「先生もまだまだ来ないだろうしな!」
「…じゃあさ」



俺は桃先輩に近づいて、膝の上に乗る。このまま押し倒せそうな位近づいて、先輩の首に腕を回した。



「え、越前…」
「しよっか?えっち」




ニヤって笑って言ったら、桃先輩は目を丸くして俺を見つめた。
俺はそのまま自然に腕を下に滑らせて、先輩が着てたジャージをスルリと脱がす。



「ちょ!待てよ越前!俺怪我してんだろ!?」
「俺とえっちしたくないの?」
「いや、したいけど…」
「じゃあいいじゃん」



そうして桃先輩のズボンを脱がす。



「〜!?待てって!足痛ぇから動けねぇって!!」
「うるさいなぁ。じゃ俺が上で動いてあげるから」
「え、マジ!?…って!じゃなくてもっと先輩をいたわれよ!」
「十分いたわってるッスよ。今から体でね」




パンツの中からまだ反応してない先輩のを取り出して、パクリと口に含む。

「っ…」


まだまだ柔らかいそれの根元を両手で刺激して、先端をペロペロと舐めれば桃先輩から気持ち良さそうな声が洩れた。

先の太いとこの括れとか、裏の筋のとこたくさん舐めれば気持ちいいでしょ?
してもらって俺が気持ちいいって思うところを中心に舐めてたら、自分のもウズウズしてきた。



「んっ…、んん、っふ……」
「あー!もう!」
「え?うわっ!?」



いきなり桃先輩が叫んだと思ったら、勢いよく体を持ち上げられて、ベッドに押し倒される。
ベッドがギシリと大きな音を立てた。

目を開ければ息を荒くした桃先輩の顔が目の前に広がる。



「お前可愛すぎ。足痛ぇけど、やっぱお前のこと鳴かせてぇわ」
「…悪趣味」




最高の誉め言葉を桃先輩に浴びせて、深い深いキスをした。












「っあ…!んっ、ひぁ……ぁあっ」



保健室には俺の声とピチャピチャという水音が響いていた。
桃先輩は、大きく左右に開かれた俺の脚の間に顔を埋めて、痛い位に張り詰めたモノを舐めてる。
さっきとは逆の立場。

先っぽをジュルジュルと吸われれば、腰がびくびくと動く。
先輩の右手の中指は俺の中に入れられてて、浅く抜き差しされてる。時々奥に行って一番気持ちいいとこを掠めるんだけど、それ以上はしてこない。

二ヶ所同時に攻められて、頭がもう真っ白になりかける。


学校だからあまり声を出さないように手の甲を口に当てても、桃先輩はわざと奥に指入れて掻き回してくるから、嫌でも声が出た。



「越前もっと声聞かせろよ」
「ひっやだっ…っあ!、んんっ……」



また奥を撫でられた。
腰にぞくぞくしたものが来て、すぐ声に変わる。


「ちぇ。仕方ねぇそろそろイかせるか…」
「んぁっ!?」


さっきまでの焦らすような手と舌の動きから、一気に攻める動きに変わった。
前は強く吸われて先端に軽く歯を立てられ、後ろは一番感じるところだけ強く押されれば、まとまった快感が頭と神経を支配して、白濁の粘液を吐き出させた。

出した後の脱力感の中で呼吸を整えてれば、下の方からゴクッって言う音。

飲んだんだこの人…

「ごちそーさん」
「っそんなの飲まないでよ!」
「飲まなきゃシーツ汚れんだろ。それより、もうココ充分柔らかくなったから入れるぜ」
「んっ…」



桃先輩は俺をうつ伏せにさせると、俺の腰をグイッと引いた。


「ほら、ココもう物欲しそうにヒクついてんじゃん」
「はぁっ…見ないでっ」


桃先輩は両手の親指でそこを拡げると、熱くて硬いのを宛がった。
それだけで体がビクリと震える。

すぐにそれが中に押し入って来る。肉をかき分けて、ズルズルと中に埋め込まれていった。


中を擦られる感覚が鮮明に頭に送られてくる。


「っはぁ…、お前ん中ぬるぬる…」
「っあぁ…は、ぁう…、はぁ、んんっ…おっきい」


しばらくして、桃先輩のおっきいのが全部俺の中に収まった。
先輩のは中でドクドクと脈を打っていて、熱い。少し動くだけで形がリアルに伝わってきて、また声が出た。


「越前、動くぜ。あと時間ないから優しく出来ねぇかも…」
「っは、…ぁ、……んっ」


先輩が俺の腰を掴んで動く。


「いってぇ!」
「!?」


後ろからの桃先輩の叫び声にびっくりしながら振り返ってみたら、足押さえてた。
あ、足ひねったんだったね。
ってか俺が上で動くって言ったね。


俺は自分で抜いて桃先輩の上に乗る。先輩を仰向けに寝るようにしたら、また入れた。


この体勢超深い。




「越前」
「っ、は、ぁ…んっ、ぅ…」


キツかったけど、何とか全部入れて慣れるのを待つ。
その間にも中のは速い脈を打ってて、それが伝わる。


少ししてから腰を揺らし出した。


「っ、越前…大丈夫かよ…」
「っん、は、……ぁ…へい…き、…ん、…っ」


先輩の胸元に両手をついて、体を上下に動かす。
イイとこに先輩のがうまく当たるように動けばすごく気持ちよかった。
桃先輩もすごく気持ちよさそう。

先輩の手が俺のに伸びてきて、掴まれる。ビクッって体が反応して、涙が出そうになった。



「…越前、超気持ちイイ。お前も、気持ちイイか?」
「あっ、…当たり前…でしょ?は、っ…気持ちよくなかったら、こんなことっ…しないよ…」



途切れ途切れに答えてからキスをねだる。桃先輩は上半身を起こして答えてくれた。
舌は、中に入ってるの位熱かった。それが気持ちよくて何度も何度も絡ませる。

腰の動きは止まらなくて、キスをしながら段々動きを激しくしていった。





「っぁ、越前…、もうイきそう、っ」
「んっ、いいよ…俺も、ぁ…イくっ…!ぁ、…─!」
「んっ──…!」




勢いよく中に桃先輩のを感じると同時に俺もイっていた。



































「わりぃな越前」
「別にいいッスよ」



あのあと結局桃先輩を俺が送っていく羽目になった。
腰が痛いからチャリは無理だったけど、肩は貸せる。
まぁ、本当は恥ずかしいけど。

こんだけ身長差があるんだから、肩貸す意味ない気もする。
逆につかれない?


でも桃先輩は嬉しそうだからいっか。


「明日はチャリで迎えにいけねぇから、朝先に行っててもいいぜ」

不意に言われた一言。
何言ってんのこの人。
俺を一人で行かせる気?


「やだ。歩きで迎えにきて」

桃先輩を支える手に力を込めて言えば、桃先輩は驚いてからニコって笑った。

先輩の大きな手が俺の髪をかき回して、ぐちゃぐちゃにされる。


「えちぜん!」
「ちょ!止めてよ!」


しつこい位の愛情表現から逃げるように屈んでも、追いかけられてすぐに捕まった。


「お前やっぱそういうとこ可愛いな!なんつーの?ツンデレ?」
「知らないし!」


抱きつかれてただでさえ暑いのに、そんなふうにされると余計熱くなる。

貸してる肩を離してやろうかとか思ったけど、それが出来ない俺もまだまだ甘い。





「明日は手繋いで行こうぜ!もちろん恋人繋ぎな!」
「絶対イヤだ!」



手を繋いで行くのはイヤだけど、隣を歩ける明日を楽しみにしておいてあげるよ。

桃先輩。





END
━━━━━━━━━━━━━━━


あとがき

お待たせいたしました!キリ番で12777を踏んで頂いた星愛さんのリクエストで『桃を喜ばせてみようと甘えるリョーマ』です^^

リ、リクエストに沿えてるでしょうか…?;甘えてるはずです(笑)そして桃はすごく喜んだはずです(笑)
では、リクエストありがとうございました!

'09 8/2

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