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TOV短編
RaY
現パロ…なんだろうか。
テイフェスパロRaY。

――――――――













劇中劇後のトークが終って、楽屋に戻った後。

化粧前にどっかりと腰を下ろしたユーリは、明らかに機嫌が悪かった。

頬杖突いて、半眼で、唇突き出して。

…ちょっと何その顔可愛いじゃない。


「…せーねん?どったの」

「どーもしねぇ」


はい嘘、どーもしねぇならそんな顔しないでしょ、人気投票1位が。

訝しんでじっと見てたら、ぷくっと膨らんだ頬も追加されて、ますます可愛く…じゃ無くて。

はてどうしたんだろう。

ユーリは大人だから、機嫌が悪い原因以外にこんな態度取ったりしないよね。

つまり機嫌が悪い原因は、他でも無い俺自身だって事だ。


「ユーリ、おっさん何かした?」

「何もしてねぇ」

「何もして無いのに機嫌悪いの?」

「悪くねぇ」

「…んー…」


頑なだなぁ、本当どうしたんだろう。

俺が悪いなら俺が悪いって、ユーリははっきり言う子だ。

そのユーリが何も言わなくて、でも確実に機嫌は悪くて、…って事は。


「…何かしたのはユーリ?」

「………」

「ユーリが勝手に何かして機嫌悪くなったの?」

「………」

「…やきもち?」

「…………むかつく」

「あは、可愛い」


ぽそ、小さい声で答えたユーリは、俺から顔を反らしてしまった。

でも無理だよ、化粧前に座ったのが悪かったね。

鏡に写って、拗ねた表情も真っ赤な頬も全部見えてる。


「愛してるぜーにちゃんとモーション付けてくれたし、ノッてくれてると思ってたけど。プロ根性だったのね」

「…ステージで怒鳴り散らす訳にいかねぇだろ」

「ごめんね、愛してるのはユーリだけだよ」

「……、解ってるよ」


さらさらの髪を手に取って、口付ける。

拗ねた表情がちょっと弛んで、眼がちょっと嬉しそうに細められたのも、ばっちり鏡越しに見えた。


あぁもう、本当に愛してる。













呪文は皆に、愛の言葉は君だけに














(…なぁ、ここ男子楽屋だぜーって言って来てよ、ハニー)
(ん?ユーリとレイヴンにか?何で?)
(…………)

(流石マルチエンディング主人公、)
(あの光景が異様に見えないんだなぁ)

(お馬鹿なだけかも知れないけどな?)













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テイフェス2011昼公演、キャストさんをキャラに見立てての…現パロ?なのコレ?
愛してるぜ連発で拗ねた故に自棄で協力的なユーリとか可愛いじゃないか。←

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あきゅろす。
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