TOV短編
RaY
TOW3ネタ。
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「…っ…、と、血ィ出てら」
「!」
ユーリの可愛いほっぺに、1本の赤い筋。
そこから滲む赤い液体。
鋭い刃物で斬られた傷。
「ちょ、診せて」
「ん。…ったく、何だよあのOP。明らかにオレが不利だろ」
長い髪を掬って、傷を診る。
あんま深くは無いね、表面切れただけみたい。
このくらいなら俺にも治せる、楽勝。
「2人掛かりで来る事ねぇだろ…」
「そうは言うけど、別に苦戦って感じじゃ無かったじゃない。かっこよかったわよー、正規の訓練を受けた騎士2人をアウトロー剣士がさらっと相手するなんて」
「そりゃどーも。…正式な型が有る騎士の剣は結構読み易いんだよ、フレンで慣れてるしな」
「愛してるぜ」
「サンキュ」
ユーリ対リオン+アスベルっていう構図で撮影されたOPムービーは、1対2なんて数的不利な感じだったのに、そんな状況でもユーリは余裕綽々って感じで。
不敵に笑って2人を相手して、そりゃちょっと怪我はしたけど、別に押される訳でも無く。
アスベルが突っ込んで来ればかわし、リオンが詠唱すれば止めて。
撮影風景を眺めながら、あぁかっこいーなぁ、なんて惚れ直した。
「お疲れ様。こんな怪我で済んで良かったわ」
「…心配してたのか?」
「そりゃするでしょ、2対1だもん。あの子ら人気投票2位3位だし、恨まれてたりするかもだし」
「そりゃ無いだろ。…心配掛けたな」
「次はおっさんの番ね。崖駆け降りるから心配しといて」
「エステルによぉく頼んどいてやる。心置き無く転げ落ちて来い」
これでユーリの出番はお仕舞い、次は俺達弓使い達の番。
なかなかにデンジャラスなシーンだけど、ユーリが心配してくれるなら頑張ろうじゃない!
「行って来ます!」
「おぅ、行って来い!」
かっこいいとこ見てて頂戴!
(……まぁ、あんたらしいよ)
(…良いわよ…慰めてくれなくて)
(最後の最後で俺だけあんな、)
(…あぁ、俺の馬鹿)
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TOW3のOPネタ。
2対1とか卑怯だろwww
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