ガイって格好良くて優しくてナタリアを大切にしてくれて、とても素敵な男性だと思うわ、とティアが含み笑いをしながら言うのでナタリアは顔を赤くした。
「そんなことないですわ。誰彼構わず近付いていきしますし、音機関のことになると周りが見えなくなりますし、陛下には使われてばかりですし、」
他にも彼なんか、と慌てながら言おうとしたところでナタリアに人影が射した。
「わるかったね」
むすっとした顔でそこに立っていたのは、話題に上がっていたガイで、ガイはふて腐れた顔のままナタリアの手を取ると自分の方へと引き寄せた。
「文句があるなら俺が時間をかけてゆっくり聞いてあげるよ」
「え、遠慮致しますわ」
「そう言わずに。何でも聞くよ」
いつの間にか笑顔になっていたガイから視線を逸らすと、ナタリアはティアに助けを求めたが彼女は微笑んで手を振り替してきただけだった。
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身の危険を感じてもティアは空気が読めないから助けてくれないよ、気をつけて!
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