※学パラ
｢では、貴方は重箱の隅を突きにいらしたとでも言いますの｣
重箱って、自分がどんだけ大層なもんを創ったとか思ってんだ、とナタリアの隣にいたルークはひくりと口端を持ち上げた。
周りにいる者たちもそう思ったらしく、くすくすという笑い声が聞こえてくる。
しかし、ナタリアの向かいに立った男は自分のことを笑われたと思ったらしくムッとした表情をすると部費の予算配分が平等じゃないって言ってるんだ、と声を荒あげた。
｢うちはそのようにした覚えはありませんが｣
会計のアリエッタを見ながらナタリアは言うとずっとだ、と返された。
｢あんたが会長になる前から俺たちの部は申請し続けてるんだ｣
｢では非は私たちにある訳ではありませんわね｣
安心したようににこりと笑ったナタリアは、では協力してさしあげますわ、と言った。
｢人数合わせのための部を洗い出しなさい！部長たちを脅しても構いません、シンク担当なさい｣
｢兼部の多い者は捕まえて、部の成績は見直しですわ。時間が勿体ないので職員に甘えなさい！ヴァンはティア担当｣
｢アニスは文科系理系体育会系部のリーダーのイオン、ガイ、アッシュを連れて来なさい。面倒事をのらりくらりかわしてる彼等にも今度こそ関わってもらいますわ｣
｢現段階で顧問には報告無用！ジェイドにはヘマした際に後で責任をとっていただきます｣
職員に迷惑をかけるのは可愛い学生の本分ですわ、と楽しそうに役員に指示を飛ばすナタリアを見ながら、ただ空気清浄機が設備されているという理由で遊びに来ていたルークは苦笑いをした。
｢悠々と胡座をかいていた規則違反の部は血祭りだな｣
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結構前に書いて何がしたかったのか忘れたので少し付け足して出してみました。
確かリーダーたちがナタリアに頭が上がらない姿とかジェイドが何盛り上がってんですか学祭について何も進めてないじゃないですかってナタリアに思いきりデコピンしたりしてじゃれる姿が書きたかったような気がします。
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