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ジェイド+誰か(ナタリア不在)の会話文。




「ジェイド・カーティス大佐。貴方の噂は常々伺っている。大変失礼だがライマのような小国に貴方のような方がいるのは些か不自然なように感じている。さぞ貴方の手腕を欲しがり引き抜きにくる国があったかと思われるが」

「それをエステル様やウッドロウ様のような方々に言われたのならあしらわせていただいたのですがね。貴方に問い掛けられたのなら返しましょう」

「ほう、王家より優位な立場か。中々ないことだな。ありがたく受け取るとしようか」

「……本々私は人々や自然、世界樹自体に意義があるとされる研究に限界まで私の能力を注ぎ込むということにそれほどの価値をおいてません。誰の為に己の全てを掛けるか、原動力はそれだけです」

「貴方の口からそのような言葉が出て来るとは露とも思わなんだな。つまり貴方の名声はその誰かがいて初めて生まれたモノということだろうか」

「鶏が先か、卵が先かということでしょうか。失礼ですが私の能力は人並み以上には優れていると思っていますよ。何せ努力家ですから」

「何処まで本気で言っているのか分からんな。だが貴方を惜しい、欲しいとの声は後を絶たぬ」

「残念ですがその件について私の頭に多くの可能性を見出だしている人々の親切からくる煩わしい助言は受け付けておりません」

「己の頭と立場を理解していないような発言に聞こえるが」

「立場ですか。理解していませんよ。私は大佐という地位にありますが軍人という意識よりも研究者としての意識が強いです。そして研究者としての意識よりも王族の小間使いとの意識の方が強いです」

「本当に惜しい。ライマの、貴方の使い方が惜しいと言ったところだろうか」

「ええ私は家庭教師です。総てを熟して見せる者です。素敵な使われ方だとは思いませんか」

「地位や探求心よりも生徒の利益を考えた教師で貴方は在ると」

「生徒は昔より私が育てたようなものですからね。だから守り守る力を授けるんですよ、私の能力総てを注いで」

「…………」

「というのは嘘で、大国に引き込まれては嫌な軍事行動、研究事業を強いられることは確実です。あそこのようなぬるま湯が私には調度良いんですよ」

「ああ、ではそういうことにしておく。因みに軍人と研究員歴はどちらが長いのだ」

「……家庭教師歴です。ご存知の通り頭が良かったので」





end

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題名をいれるとすれば「王族に懐柔されたジェイド」です。
なんで小国だと言われてるとこに大佐のような奴(失礼)がいるんだろうかとか考えてみました。
ジェイナタのフィルターかかってたけどね。

それにしても彼は自分のことそんなに話すようなやつじゃなかったですね…;;



あきゅろす。
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