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にこにこと笑うギンジにナタリアは顔を赤くさせることしかできなかった。
いつだって彼の優しい瞳で見詰められたら恥ずかしくて堪らなくなるのだ。


「私、ギンジが他の人を見るのが好きではないのです」


ガイだって女性に好意を寄せられていて、それは彼の優しさや気遣いからくるものだって理解していた。
それなのに、ギンジの老若男女問わずに慕われ頼られる姿にそういう優しい人物に対する認識が積もりだったという事に気付いた。

柔らかい雰囲気が人を寄せ付けてしまう。
だから優しさを見せないで、人を見ないで、と思ってしまう。


「おいらは普段機械を触れ合ってばかりだから、皆と会うと嬉しくなってしまうんです」

職人さんとの話しは知らないことばかりで面白いしシェリダンの皆が好きだから、とギンジは微笑む。

「悔しいですわ。ギンジは私のですのに」


そうナタリアが言うと、ギンジは嬉しそうに笑ってナタリアを抱きしめた。




end
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にこにこでもへらへらでも笑ってナタリアの傍を離れずにいてくれたらいい。
ギンジとかノエルとかって戦う力はないから待つことしかできなくて、でも駆け付けたい気持ちをたえて何も出来ない苛立ちや歯痒さをこらえて信じて待つ強さを持ってるんだなとか思ってます。
すごく温かい気持ちになるからあの兄妹すき。


あきゅろす。
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