[携帯モード] [URL送信]
その7


天気の良い日曜日。
本日の立海大テニスコートには黄色以外のジャージがずらり。




夢「今日って氷帝との練習試合だったんだね!」


ブ「なんだよお前知らなかったのかよぃ」


仁「相変わらず氷帝の跡部っつーのは目立つのぅ」


夢「変わってるよね氷帝の部長さん!」


赤「や、アンタも充分変わってるッスよ」


ブ「つか俺様気取りすぎだよな」


赤「先輩人のこと言えないッス」


仁「顔にほくろあるしな」


赤「先輩も顔にほくろあるじゃないッスか、つかそれ別に嫌みになってないッスよ」


夢「うんっ、今日もツッコミのキレがいいねっ」


赤「アンタらがツッコませるような事言うからっしょ」



ブ「ツッコミばっか入れてて疲れねえ?」


赤「すげえ疲れるッスよ」


仁「やっぱ疲れるんじゃなー」


赤「分かってんならツッコませるような事しないでください」


?「ぐぅ」


赤「ちょ!こんな所で寝ないでくださいよ丸井先輩」


ブ「は、寝てねーし」


赤「あれ?」


仁「?、なんじゃ」


夢「んん、なんか寝てる人がいるよ!」


赤「寝てる…人?」


?「ぐあー、ぐうぅ」


ブ「あ」


夢「ん?」


仁「どしたよブンちゃん」


ブ「ジローじゃん」


夢「じろー?」


赤「じろー……、…あ」


仁「ああ、芥川慈郎とかいう奴か」


ブ「またこんな所で眠りこけやがって…」


赤「またって事はいつも寝てんスかこの人」


仁「そういや公式試合の時もいつもベンチに横たわっとったのぅコイツ」


夢「あはは、まるでのびの○太だねっ」


赤「いやさすがのの○太でもこんなコンクリートの上では寝ないッスよ多分」


ブ「おーいジロー、起きやがれ」


ゲシッ


赤「ちょ、蹴り飛ばす事ないじゃないッスか」


ブ「これくらいしなきゃ起きねーんだよコイツ」


夢「まっ、鬼畜!」


ジ「…ぐがあ」


仁「寝とる」


夢「わー」


赤「…図太いッスね」


夢「おーいジロー君起きないとまたブンちゃんに蹴りとばされますよー」


ジ「う、んぅ」


夢「あ、起きた?」


ガバッ



夢「おっ」



ブ「…!?」


赤「ちょ、」


仁「…あーあ抱きつきよった」


ジ「んー…すぅ」


夢「み、身動きが取れない…」


赤「まるで赤ん坊ッスね」


ジ「ぐぅぅ」


ブ「…いい加減起きろっつの!」


グワシッ


仁「お、ブンちゃんが怒っとる」


赤「あ、もしかして丸井先輩ヤキモチッスか?」


ゴンッ


赤「…痛いッス」


夢「うーむ困った」


仁「そろそろ起きんと練習始まるぜよー」


ジ「…すぴい」


ブ「いつまで抱きついてんだよぃ、起きやがれジロー!


赤「あんな耳元で大声だされたら鼓膜破れちゃいそッスね…」


ジ「ん、むう……」


夢「お」
 
ジ「んぅ、…ふあーあ」


仁「起きたぜよ」


赤「やっとッスか…」


ジ「……ん…試合?」


夢「おはよう!」


ジ「あー、おはよー……って、君だれ?」


夢「夢子だよ!」


赤「抱きつかれてるくせに普通に自己紹介してら」


ジ「夢子チャンかあ、あれなんで俺、夢子チャンに抱き付いてるんだろ」


ブ「お前が勝手に抱きついたんだろうが」


ジ「あ、れ?」


ブ「さっさと離れろぃ」


ジ「……」


仁「?どした」


赤「寝ぼけてるんじゃないッスか?」


ジ「…まるい君だー!!」


夢「わっ(びくっ)」


ジ「うわあうわあ久しぶりだC!」


赤「な、なんスか一体」


仁「急に元気になったのぅ」


ブ「相変わらずうるせー奴」


夢「耳がキンキンするよぅ」


ジ「あれっ、まるい君がいるって事は…、今日って立海との練習試合だったんだ」


赤「知らなかったんスか!?」


仁「アホじゃな」


ブ「つかお前いつまで夢子に抱きついてるわけよ」


ジ「あれ、あっごめんね」


夢「いえいえ全然だいじょーぶですよー!」


ジ「あはは、夢子チャンやさC♪」


赤「やさ…しい…?この先輩が…?」


仁「どうした赤也」


赤「…………いえ、何でも…」


ジ「今日まるい君俺と試合しよーよ!」


ブ「は、お前なに言ってんのそんなもん跡部に頼めよ」


ジ「えーやだやだっ、だって跡部言っても聞いてくんないんだもん」


ブ「んじゃ諦めろぃ」


ジ「やだ!」


赤「やだって…」


仁「ブンちゃん好かれてるのぅ」


夢「ヒューヒュー!」


ブ「気色悪いこと言うなうぜー(ごん!)」


赤「いった何で俺殴るんスか!」


ブ「うっせワカメ(ごん!)」


赤「いっ…横暴だ!」


ジ「いい音するC!」


夢「今日赤也君3回もたたかれてるね!」


仁「痛そうじゃのー」


赤「ちょっと俺さっきからアンタらのとばっちり受けてこんな事になってんスけど」







?「……芥川、先輩…」


ジ「お?」
 
ジ「あー」


赤「あ、コイツ」


夢「んん、誰?」


ジ「樺地だー」


樺「ウス」


夢「カバ?」


赤「いや人だし」


仁「背ぇでかー」


ブ「おいお前、さっさとこのウッセーの持って帰ってくれよぃ」


樺「ウス」


がしっ


ジ「ちぇっ」


仁「樺地も苦労するのぅこんな先輩を持って…」


夢「ほんとだねぇ」


赤「や、ちょ、“こんな先輩”って先輩たちこそ人の事言えないんスけど」


仁「口答えするんじゃなか」


赤「…」


ずるずる


ジ「まるいくーん!試合しよーね!」


ブ「あーはいはい」


夢「じゃーねジロー君!」


ジ「まったねーまるい君に夢子チャンに仁王くん!」


赤「俺の名前ねぇよ」


仁「さーて、俺らもそろそろ戻らんと真田にどやされそうじゃのぅ」


夢「あっ、そういえば私真田君にドリンク作っとくよう頼まれたんだった!」


赤「え、それ早くやんないとヤバくないッスか」


ブ「怒られちまうぞぃ」


夢「…赤也君手伝って!」


赤「は?」


仁「手伝ってやりんしゃい赤也」


ブ「んじゃ俺と仁王は先に真田んとこ行ってんなー」


赤「や、俺も行かないと怒られ…」


夢「赤也君いくよっ」


ぐいっ


赤「ちょ、引っ張んないでくださ…って、ジャージ超伸びてる!」


夢「いざいざ部室へゴーゴー!」


赤「…なんで俺いつもこんなコキ使われてんだ!」















プリガムレッドお姫様
部室にて
(先輩早く!急いでくんないと俺が真田副部長に怒られるんスから!)
(もう少しだから待って!……あっこぼした!)
(何やってんだよおぉお!)


 



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!