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その6



本日は中間テストおよび成績表の返却日。昼休み、悲痛な嘆きが聞こえます。




赤「やべぇ、今回の英語超しくった!」


丸「いつものことじゃんお前」


仁「今回もたっぷり真田から説教喰らいんしゃい」


赤「今回ばっかりはシャレになんねぇ、マジやべーよこの点数!」


仁「うるさい奴じゃのぅ」


丸「一体何点だったんだよぃ」


赤「…………3点」


仁「ふは、ちょっと答案用紙見してみんしゃい」


赤「…これッス」


丸「どれどれ俺にも見せてみろぃ」


仁「え、全部埋めて3点て」


赤「……」


丸「ぷ、超だっせ」


赤「ひでぇ」


夢「お?」


仁「あ、夢子じゃ」


丸「夢子ー、ちょっとお前こっち来い」


夢「んん、どうしたの?」


仁「赤也の奴がアホなんじゃ」


赤「ちょ」


丸「放課後の部活で赤也が真田に鉄拳喰らう姿見られるぜぃ」


夢「おおお!」


赤「何喜んでんスか先輩」


夢「赤也君たら今回も成績悪かったのかぁ」
 
丸「つーかお前どーせ他のテストもやばかったんだろぃ」


赤「………」


仁「ご愁傷様じゃー、ははっ」


赤「何がははッスか全然笑えねんスけど」


仁「はははははー」


赤「うぜぇ!」


夢「まぁまぁそうカリカリしないで」


丸「そうだそうだ、元はと言えば自分が勉強しなかったのが悪いんだろぃ」


赤「……たまに図星さされると結構くるもんッスね」


夢「殴られても死なないように気をつけてねっ」


赤「不吉な事言わないでほしいッス、つか先輩たちこそ成績どうだったんスか」


仁「俺は学年で5位、クラスでは2位の成績だったぜよ」


赤「嘘つけ仁王先輩がそんな頭いいハズないッス」


仁「はー、ちょっと何この子失礼なんじゃけど」


赤「だってどう考えたって凄すぎじゃないッスかそれ」


仁「俺は凄いんじゃ」


赤「自分で言っちゃったよこの人」


丸「俺今回、国語95点だったぜぃ」


赤「今度こそ嘘ッスね」


丸「今度こそって俺、まだ一回も嘘言ってねんだけど」


赤「嘘だ嘘だ、丸井先輩が95点なんて取れるわけねぇッスもん」

丸「てめ喧嘩売ってんのかよぃ」


夢「ブンちゃんやれば出来る子なんだねっ」


丸「まーな、俺天才だし」


赤「この人も自分で言っちゃったよ」


丸「うっせ赤点」


赤「酷いッス」


仁「夢子はどうだったんじゃ」


夢「学年で319位だったよ!」


丸「…………え…、お前……ビリ?」


夢「ううん、ビリの次!」


仁「それあんま変わらんから」


赤「なに先輩余裕ぶっこいてんスか、やばいッスよそれ」


夢「次がんばるから大丈夫だよ!」


赤「成績の話じゃなくて副部長の話ッスよ」


夢「えっ…」


丸「でも夢子は女だから殴られはしねーよ多分」


夢「おお!」


仁「いくらなんでも女には手ぇ出さんじゃろ」


夢「そうだよねっ、ああよかった」


仁「つか女殴ったらジェントル比呂士がブチ切れしそうじゃー」


丸「こえー」


赤「ズルいッス」


丸「観念しろぃ、ははっ」


赤「あーマジ無理、鉄拳とか無理、超ヤだ」
 

丸「んでも次悪い成績とったら夢子も殴られるかもなー」


夢「えっ」


仁「可能性はあるぜよ」


夢「ええぇっそれヤバいよぅ…」


仁「まぁとりあえず夢子と赤也はもっとちゃんと勉強しんしゃい」


赤「…ほーい」


夢「はぁい…」


丸「まぁ次は勉強教えてやっからよ」


赤「…マジッスか?」


夢「ほんと!?」


仁「しょうがない奴らじゃのぅ」


夢「ありがとう持つべきものは友達だね!」


赤「たまには優しいッスね先輩たち、たまには!」


仁「あ、もう赤也には教えてやらん」


赤「えっ」


丸「夢子三人で頑張ろうなー」


夢「うんっ」


赤「嘘ッスよ先輩たち頼りにしてるッス!」







プリガムレッドお姫様
(何だかんだで仲間思い、)



 



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