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刀剣乱舞
審神者(その2その1共通)山姥切

「何だ、その目は。
写しと言うのが気になると?」
顕現され、こちらを見つめる相手へ放った言葉
ぽかん、と目の前に居た女は首を傾げると
ふるふる左右に頭を振ったあと、申し訳なさそうな顔をした。
「えーと、勉強不足で写しが何だか分からない。
ごめんなさい。
別に気にならないよ。
嫌なら、なるべく見ない様に努力するけど
…とりあえず国広君て、呼んで良いかな?」
「好きに呼んでいい」
「有り難う。
ここの本丸の審神者になります。
国広くんは私の初期刀になるんだよ
宜しくお願いします。」
ぺこり、頭を下げた後に手を差し出された
「…?」
「あ、握手しよう。握手。」
宜しくって意味だよ
何の事か分からない俺に、無造作に手を延ばし俺の手を掴まれ一瞬身体が強ばった
良く考えなくても
人型での接触は、初めてで。
自分より小さく柔らかい手がギュと手の平を握って来たのを
呆然と見ていた。
「握手。宜しくね
国広君」
「…宜しく頼む…」
ゆらゆら軽く上下に揺れる互いの手を、眺め
相手に視線を向けた
目が合えば、嬉しそうに笑っている相手
何が嬉しいのか全く理解出来ないが。
目の前の審神者
これが、自分の主となるのだと。
命令を聞き、守り仕える相手なのだと
その瞬間に理解した。



END

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