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刀剣乱舞
Aとある本丸の審神者(その2審神者)大倶利伽羅.不動イベ
「おい」
廊下を歩く審神者に声をかけ、腕を軽く掴む
「ん、あれ、倶利伽羅君どうしたの?」
大人しく立ち止まる審神者は不思議そうな顔だ。
「明日の、おやつのリクエスト?」
「違う」
「不動を捜索する部隊を軽傷になった途端、道中でも帰還させるのを、止めろ」
「やだ」
「…即答か…」
チッと小さく舌打ちすれば、真顔の審神者が見つめて来た
「倶利伽羅君、うちの本丸全員に言ってある唯一の主命は?」
「……出陣時はお守り必須…誰かが、軽傷になったら即帰還」
「そう。何で、そんな事を言うの?」
「あんた、部隊を殆ど入れ替えないだろ
軽傷で手伝い札使って、また出陣に組み込む」
「うん」
「今回は、手に入るか分からないんだ
せめて中傷にしろ、手伝い札が勿体無いだろ」
「…元々の消費、多くないから未だ余裕あるよ?」
「それでも、だ。後、どれ位周回するか分からないんだ」
軽傷位で使うな。
重ねて言えば眉に皺の寄る審神者を眺める
「…手伝い札…買っておいてもいいし」
「…流れる様に課金するな」
ぺし
「あいたっ」
軽くデコピンすれば、涙目になった
「そこは、課金して手に入るなら審神者の好きにすれば良いが」
今回は、違うだろう
「……うー」
「後、たまには部隊も変えろ」
こんのすけも言ってたろ
「は、長谷部君が捕獲して来るのが良いかなって」
「俺達一軍を使うなら余計軽傷で帰還させるな」
ぺち
再びデコピンした
「ぁいたっ倶利伽羅君、いたいー」
両手で額を押さえた審神者は、更に涙目になった
「俺は痛くない」
「そりゃ、倶利伽羅君はデコピンしてる側だからねっ」
にやり、と笑えば涙目のまま返された
「ウチは錬度差が男士であり過ぎるんだ
一軍じゃなきゃ駄目な敵でも無いんだし
適当に入れ替えろ」
「全然出陣なくても、倶利伽羅君不満そうな癖に…」
「当たり前だ、ずっと内番や遠征だと錆びる」
「錆びませんっ」
用は、それだけだ。
踵を返す

次の日からの出陣は、全員お守りを持ち
中傷になった奴がいれば即帰還
となった。
帰還する度に審神者が涙目で打ち粉片手にぽんぽんしまくりである。



END201603

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