刀剣乱舞
①とある本丸の審神者(その２審神者) 山姥切国広.不動イベ
「…国広君、国広君」
「何だ？」
主である審神者に書類を確認して貰えば、躊躇いがちに名を呼ばれた。
「あのね、政府からの連絡で、運次第で不動君って子が手に入るかもしれない
…な、地域が今、あってね」
黙って相手を見つめる
そんな通達が来ていた。
主は、基本的に政府からの通達は本丸全員に知らせる。
確か、物吉と言う男士も稀に獲得出来た筈だ。
「あの、ちょっと頑張ろうかと思うんだけど…」
良いかな？
首を傾げ、申し訳なさそうに。
「ここの本丸の主は、あんただ。
好きにすれば良いだろう」
ただ、珍しいな
と返せば、うん、と頷かれた。
この審神者は基本的にレア刀剣に余り興味を示さない。
居れば嬉しいが、無理に探す気は無いと言う。
確実な時は、出来そうならば頑張る。
常日頃から、そう言う。
「不動君ね」
「ああ」
「……怒んない？」
「怒られる事なのか？」
「えーと、ひょっとしたら…」
歯切れ悪く情けない困った顔
…今、長谷部が居たら俺は圧し切られそうだ…
「怒らないから」
なるべく優しいと思える声を出す。
「…か、回想が長谷部君とらしいので…」
まだ、長谷部君のはひとつも無いから欲しいなー…
って…
語尾が小さくなる
「別に、構わないんじゃないか？」
「…そ、そう？」
「新しいから欲しいとか、理由は色々あるだろう
あんたの場合は、それなだけで」
ついでに、この審神者は本人認める長谷部推しだ。
…俺は認めたくないが、山姥切切国広推しと言って憚らない審神者でもある
「他の子には言えない理由だなぁ、と思って」
「そうか？」
日の戦闘回数も多くない本丸だ
血気盛んな奴等は、理由には興味が無いだろう
それ以外の奴は主が、頑張ろうと言えば特に聞いて来ないと思う
「運次第らしいから、無理しない方向で頑張ろうね」
「写しの俺なんか総大将にしてたら来ないんじゃないか？」
「国広君と長谷部君が部隊に居ないと私のやる気激減するからダメ」
「…言い切るな」
そんな訳で
不動君探索部隊が確定
END201602
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