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「…何?」
「ん?このまま力を込めたら首折れそうだなぁ」
そう言いながら今度は私の首を徐々に締めてきた。
「…っ」
私はとっさに重ねてた手を払いのける。
「…死ぬ覚悟なんて無いんだね。」
驚いた顔や痛そうな顔をせず、笑い顔。
寒々しいまでの清々しいまでの笑顔、苛々する。
払い退けたコイツの手から少量の血が出ていた。
どうやら爪で引っ掻いたらしい
だが謝罪なんかしない。
「当たり前だ、思いつき程度の覚悟なんて私は持ち合わせていない。」
「…オマケに生きる覚悟も無いと。」
「…じゃあお前は、生きる覚悟があるとでも?」
「残念ながら」
首を横に振り、手を挙げて参ったのポーズを取る。
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