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「いい夢見れた?」
何時かの光景、台詞は勿論違う。
「胸糞悪い」
「そっか、次はいい夢を見られたら良いね。」
君に言ったのだけれど、まぁいい。
「…次は君を惨殺する夢を見る」
「決定事項かよ。つうか…俺が出る夢を見るのかぁ、良いね。」
…何が良いのかさっぱりだ。
意味が不明っていうのが分かったのだろう、笑顔で説明される。
「俺が少しでも君の頭の中に居るって事でしょ」
私は、呆気にとられた。
辛うじて言えたのは、
「……脳に寄生虫を飼ってる危機的人物」
「こらこら、人を寄生虫付き害虫に扱わないの」
「分かっているじゃない」
「君の考えてる事は、大体分かってるつもり」
「傲りもいい加減にすれば」
「そうゆう返し方もな」
目の前で溜め息を吐かれた、良い迷惑だ。
一応対抗意識として、呆れ気味に言う。
「…何でまた居る」
「サボり」
普通すぎる…。
「…健全な男子は授業に出席した方が宜しいかと」
まともな事を言ってみた。
「健全な女子も授業に御出席なされた方が宜しいかと思いますが」
「真似を通り越して、少し変えただけじゃん」
不満を言ってみた。
「左様に言われましても…」
困った様子。
「よい、くるしゅうない」
とえばってみる。
「ははー」
何故かノリノリで君は隣に座った。
「あえて親切に言うけど深呼吸しろ」
いきなり意味不明連続だな。
「何故」
「色が真っ青」
青空…、
「…そうだねぇ」
「馬鹿、顔色だよ」
君は胡散臭い笑顔で言った。
ムカつく
「………紛らわしい」
「自覚アリかな…と思ってね」
「人間の脳は5%しか機能しない、分かる筈も無い」
「…数値が可笑しいぞ」
また胡散臭い笑顔。
「大体の人間は、半分も満たない程に怠惰に過ごしているからな。この位が充分な数値だ」
「だからといって、少数の人間が脳を良く活用していない気もするが」
…む、反論か。
「…まぁ、活用しようが活用しなかろうが、楽に過ごす道具しか作らんだろう」
「いやいや、開発や人類の進化に役立っている事もあるじゃないか」
阿呆が
「間違いだ、退化してるんだよ。急速に進化し過ぎた人類は、退化と劣化を繰り返し、仕舞には死滅する。言わばみんなで自殺しような人類に成っちゃったんだよ。」
「そうだねぇ、今も地球も劣化を始めてるし、人間は自殺するねぇ。結局は何処までたどり着けるかか…」
あっさりだな。
でも絶対に
「たどり着ける事は永遠に無いね。」
「でも、求めずにはいられない」
君の目が微かに暗くなった。
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