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 「おい晃、何勘違いしてんだよ。お前
 の相手はみっちゃんじゃなくて、そこ
 に突っ立ってるスボケ野郎だ」

 えぇぇえぇええ!?
 城野ヒドい!

 「はぁー?興味ないんだけど」

 うわぁ…晃ちゃんも見た目の可愛さの
 割りに性格キツいな…。

 「てかあんたが話聞きたいって言った
 奴?」

 晃ちゃんは不機嫌そうな顔で俺を睨み
 上げる。

 何で俺こんな敵視されてんの?城野は
 一体なにを言ったの?

 「それさ、僕のことからかってんの?
 話聞きたいとか意味わかんない」

 困ったようにオロオロするみっちゃん
 、俺を睨む晃ちゃん、困る俺。

 そこで城野が場違いに朗らかな笑い声
 を上げた。

 「まぁまぁ、中に入って座って話そう
 ぜ。晃も話聞かなすぎなんだよ」

 城野が晃ちゃんを抱えて教室に連れ込
 む。

 俺とみっちゃんは顔を見合わせてから
 それに続いた。



 5組は俺たちの教室より荒れていた。

 ボコボコのロッカーとかバラバラの机
 とか、ゴミとか色々なもので散らかっ
 ている。

 極めつけは割れた窓ガラス。いくら何
 でも風通し良すぎだ。

 それを見ていたら城野が椅子に座りな
 がら説明してくれた。

 「そこは今さっきキレた晃が椅子投げ
 て割ったとこだよ」

 …さすが篠山西に来ただけある。どん
 なに可愛くても横暴らしい。

 窓から外を覗いたら、下の植え込みに
 椅子が転がっているのが見えた。

 「それで?」

 晃ちゃんはいちごみるくのパックを指
 先で持ちながら俺を上目遣いに見る。

 やっぱり…かわいい。気がする。

 「いや、別に桔平は真剣だよ。な?」

 城野がそう言って俺を見た。

 「あのね晃ちゃん、実は桔平、この学
 校のある先輩のことが好きなんだ」

 埒があかないと思ったのか、みっちゃ
 んが話を出してくれる。

 晃ちゃんはストローをさしながら首を
 傾げた。

 「それが僕に何の関係があるの?」
 「うんと…取りあえず、神崎先輩って
 知ってる?三年の」
 「知らない。てかうちのクラスの奴も
 良く知らないもん」

 どうやら晃ちゃんは他人にあまり興味
 がないらしい。

 みっちゃんはバトンタッチ、と言うよ
 うに俺に視線を向けた。

 ……え?俺?

 「あー…えっと、晃ちゃんってー…」 「ウザい。ハッキリしてくんない?」

 あうちッ。

 晃ちゃんと俺は相性が悪いのだろうか
 。



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