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俺様☆みらくる!
密会
 

「ちょっと、早く風呂に入りなよ」

『んへへ、もうちょっと待って!うさぎさんの着せ替え終わったら行くから〜』

「落ち込んだりにやけたりって忙しい子だな。言い訳は聞かない!行け!!」

『あっヤダヤダ!うさぎさーん!』

「上がったらにしなさい」




ううっ…二人が仲良くて嬉しかったから、ウズウズを沈めたくてうさぎさんとくまさんの着せ替えしてたのに。
南雲に取り上げられてしまった。

ちぇー。

仕方ないので、お風呂セットを持って自室の風呂場へ向かった。




『南雲は口煩くなったなぁ…誰かのせいだ!』




まるで、お母さんだ!
全く、そんな成長はしなくていいのにさ!




「聞こえてるけど?ていうか、誰かさんのせいなら間違いなく唯のせいだ…」

『げっ!覗かないでよ!えっち』

「幼児体型に萌えないから安心しろ」

『っ腹筋あるんだから!』

「使わない腹筋は贅肉と一緒だ」

『っ〜〜南雲のバカ!!あっちいけ!』




嫌い!と僕は叫び、風呂へ飛び込む。
南雲が含み笑いしてるけど、僕がいちいち構うと思うなよ?!

プリプリしながらシャワーを浴びて、ザッと洗い終わり出てみると、持ち忘れてしまったパジャマに気付きガックリした。

はぁーっと自分のドジ加減に溜め息を吐いていると、ぽつんとパジャマが入り口近くにあるのに気付いた。




『……気が利くなぁー』




やっぱり大好きだと再確認して着替えた。
さっ!うさぎさんの着せ替えの続きをしよう。

んふんふ言いながら出ると、南雲が優雅に紅茶を飲みながら、僕に話しかけてきた。

うさぎさんを返してくれるのかな?




「電話来てたよ。掛け直したら?」

『ふえぇ?電話?』

「うん。ついさっきだから、早く掛け直してあげなよ。誰かは知らないけどさ」




電話……?
うーん、三樹雄かなぁ?
漠然とそう思い、着信履歴から掛けた。
すると予想通り三樹雄だった。




「もしもし、唯さま?」

『はいはい唯さまですよ。どうかした?』

「お話ししたいことがあります、今から会えませんか?」




三樹雄の様子がおかしいことに気付き、僕は二言返事で電話を切った。
声音が明らかに沈んでいる。
きっと、何かがあったのだろう……しかも、それは悪い方でだ。


心配なので、頭が濡れたまま僕は三樹雄の部屋まで走った。






「……はい」

『来たよ、三樹雄』

「あ、今すぐ開けます。ちょっと待って」

『はーい』




会ってみて僕の勘が当たったと確信を得た。
とりあえず、三樹雄の部屋の方へ入り、話を聞くことになったのだが三樹雄のルームメイトが煩くて場所を変えることに。




「すいません…」

『げ、元気な方だよねー。うん…』

「唯さまに会わせたくなかったから、追い出そうとはしたんですけどね。あ、ここなら静かですよ!」

『学習室…開いてたんだね……ま、いいや。さてさて、どうしたの?話って何?』


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