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俺様☆みらくる!
わわっ…
じーっ。

じーーっ。


『………あの…』

「いつ見てもイケメンだよね、それでいて可愛い」




……診察は?
何故だか怪しい目付きで舐め回すように見つめる校医に、ゾッとした。
まぁ悪い気はしないがな!




「冗談はここまでにして。軽い脳震盪で気絶してたみたいだから、気分が悪くなったら病院へ行くように。打撲は経過を見ようか」

『あ、はい』

「それから。精神面でのケアも必要みたいだから、また来てね」

『……っ知って…』

「君の祖父から言伝てはもらってたから。安心して、無理にはしないからさ。今まで通り」

『…………』

「ほら、君が安定できる姿を見つければ君は責め続けなくていいかもしれっ」

『ダメな子だな…』

「愛斑くん」

『なに、そう思うんでしょ?みんなそうだったよね』

「いつまで診察するんですか、先生」

「あ、こら!」

『もう終わったよ、三樹雄』




祖父…あの人が何を言ったのかは知らないけど、僕は変わったんだ。
鵜呑みにしちゃいけないって学んだんだ。

校医には悪いけど、もう二度と来るか。


三樹雄たちを利用して、話はお開きにした。
校医も渋々引き下がり、またねとだけ言って帰してもらった。
みんなは意味がわからないと頭を傾げたけど、わからなくていいんだ。




君は僕でも演じることが出来るから知られなくていい。
もう一人の僕は死んでもらうんだから。

そして僕は偽り、生きていくんだ。




「唯?」

『なんでもない!行こっか時枝くん』






今は、あの編入生のことだけに頭を悩ませよう。

そうだ!清田が来てくれたのは、何でだろう?


「そういえば、何で貴方は来たのですか?」

「唯が心配だからに決まってるだろう!」

「唯さまを放置したくせに?諦めたのかとばかり思ってたよ」

「な!貴様はモラルがないのか!唯は特別に決まってる。あれに付き添ってるのにだって理由があるんだよ!」




三樹雄、ナイス!
でも理由ってなんだろう?
好きだからとか?
それなら、特別は俺様じゃなくて編入生だよね…?




「まぁまぁ、今から言い争うのは勝手だけど、唯だけは送ろうよ二人とも!」

「風紀にも連絡しておかなくてはならんしな」

「いや、しろよ」

「…すみません…」

『お兄ちゃん…落ち込まないで?』

「唯さま。その前に一緒に来てください」

「は?」

「やめろって清田。ここは彼に任せようよ?ね?」

「チッ…」

「ふん」

『用があるなら行くよ、三樹雄。またね!清田、時枝くん、お兄ちゃん!』





放置するとすぐに喧嘩するんだから!
仲良くしなよね、たまには。

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