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縁切りの神様
例え其れが醜い独占欲だったとしてもA



其の日、宗貞は床に就いてもなかなか寝付く事が出来なかった―――



「…‥参ったな///」

目を閉じればありありと浮んでくる、凹凸の見事な吉子の裸体。


其れは実に瑞々しく、水滴がまだ素肌に張り付いたままのせいか宗貞の目には酷く淫らで妖艶に映ってしまった。


しかも、なまじ間近で見てしまっただけに忘れようと思って首を振っても脳裏に焼きついて離れなかったので―――



「仮にも此の寺の住職とも在ろう者が‥煩悩一つ振り払う事も出来ないなんて。なんと情けない」



また鎮まった筈の欲望が再び熱を取り戻そうとしている事に気が付いた宗貞は溜息混じりにそう言って目を開けてみせた。



そうでもしなければ、何時までも瞼(まぶた)の裏に浮ぶ吉子の裸体に悩まされそうだったから。


なのに―――



「きっと御仏も私の様な罪深い人間をお許しになるまい‥…」

などと言いながらも、結局宗貞は熱く滾る己の下半身の欲望を抑え切る事が出来なかったのだ。



そろそろと、恐る恐る下半身の中心に伸びていく手。

そして其の手が下着の中へスルリと入り込み、躊躇いがちに硬くなった雄根をやんわり握り込んでしまえば



「うっ……///」

手の平を通して伝わる温もりと直に与えられた刺激により、快感の伴う短い呻きが勝手に唇から漏れてしまった。


そして、己の手を上下に動かし扱きながら



「ッ、あぁ!!吉子‥よし、こッ///」

愛する女の名前を呼び、脳裏で彼女を犯す想像に耽ってみせるのだった―――



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